【これは名著だ。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4863953046
本日の一冊は、一代で四大財閥の一角をなし、「銀行王」と呼ばれた男、安田善次郎本人による、幻の名著。
安田善次郎の蓄財法と経営思想を余すことなく述べた内容で、編者の菊池暁汀が聞き書きでまとめ、明治44年に『富の活動』というタイトルで、ベストセラーとなった一冊です。
安田善次郎は、幕末から明治にかけて、大激動期に、大きな挫折を味わうこともなく、巨富を築いたわけですが、その秘訣は、シンプルな蓄財法と、投資・事業に対する頑なな指針、そして克己心にありました。
本書には、その詳細が書かれており、蓄財法として、また処世術として、有用な内容となっています。
収入の2割を貯金することや、不相応な生活をしないこと、出費を1.経常費、2.給与費、3.義務費、4.保険料、5.予備費の5つに分類して管理することなど、今読んでもなるほどと納得できる内容です。
また、金持ちになるための妻の選び方や、自己コントロールの方法など、参考になる部分が多く、ひさびさに心が震えました。
◆妻の3条件
1.お客様を大切にすること
2.雇い女のつもりで一生懸命働いてくれる女
3.当分木綿服しか着ないこと
読んでみてわかったことは、やはり成功者は「己に打ち克つ方法」を確立しているということ。
安田流の「克己の技術」、および経営の技術について知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
ひさびさに「買い」の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私の心がけていることは、「積土成山」にある。小さなものを積み上げれば大きなものになるという意味だ。「勤勉」と「倹約」とを守り、冗費を節約し、贅沢を慎み、財を蓄えることは、人としてぜひ行うべきところであると信じる
克己心を養うには、ほかに一つの愉快とか希望がなければならない。そうでなければ、なかなか性分としての欲に打ち克つことができない
難しいと思うから実行ができないのである。実行して、「これは面白い」という味を見出すことがないから、三日坊主で終わるのである。それならば、その味を見出すにはどうすればいいかというと、それは己に克つ前と、己に克った後との利害得失を比較してみるのだ
◆二つの誓い
1.嘘をつかない
2.不相応な生活はしない
『太閤記』を読んで発奮した私は、郷里の富山から江戸を目指して出奔することにした
◆妻の3条件
1.お客様を大切にすること
2.雇い女のつもりで一生懸命働いてくれる女
3.当分木綿服しか着ないこと
もし十分に世間より信じられ、また自分も心中何の不安もなく、煩悶もなく暮らすことができれば、たとえ身は裏長屋住居でも、その人は人生の成功者として差し支えはあるまい
人間は他人の厄介になるのが最大の屈辱であるという考えを持って、一方においては倹約をなし、一方においては大いに働くようになったならば、少々のことで食えなくなることがあるものではない
もともと貯蓄ということは、目に見える資本のみを期待するのでなく、有形上の資本を創造、増加するための無形上の資本である「本人の意志」を養成するのである
多くの収入を得るよりも費やす分を少なくする方が幸福なのである
志を立てるなら、戒をもうけよ
新たに創設するよりは古いものを修繕した方が、少しの資金で自己の事業を拡張し、勢力を伸ばすことができる
事業の性質と、事業上の利益と、経営の人物と、この三点が揃わない限りは、銀行家として、その事業に関係することはできない
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『大富豪になる方法』安田善次郎・著 幸福の科学出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/ 4863953046
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◆目次◆
第一章 己に打ち克つ方法
第二章 貧乏から抜け出す実践貯金法
第三章 立身出世の仕事術
第四章 銀行家の使命は国の繁栄にあり
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