【「脳」が老けない技術とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837925243
本日の一冊は、ベストセラー『脳に悪い7つの習慣』の著者であり、競泳、体操のオリンピック日本代表チームに「勝つための脳=勝負脳」の指導をした林成之氏が、「年を取るほど頭がよくなる」方法を指南した一冊。
※参考:『脳に悪い7つの習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981448
年を取っても脳は衰えない、というのは以前にも書籍で読んだことがありますが、本書は、その理由と脳を活性化する行動、生活習慣を明らかにした一冊。
脳がうまく働くやり方を説いた本なので、仕事や勉強など、脳を多用する方には、ぜひチェックしていただきたいところです。
まず知っておきたいのは、脳はネガティブな情報を嫌い、ポジティブな情報を好むということ。
なかでも脳が一番喜ぶのは、<自分がやろうとしたことを達成すること>なのだそうです。
そういう意味で、仕事には老化防止の効果がある。また、同じ仕事をするのでも、目標を立てるのと立てないのとでは、大きな差が生まれるようです。
また、マネジャーが覚えておきたいのは、以下の点。「報酬は小出しに」と言ったマキャベリは、やはり正しいようです。
<自己報酬神経群がよく働くのは、「ごほうびが得られた」ときではなく、「ごほうびがもらえそうだ!」という期待があるとき>
興味深かったのは、損得を考えることがマイナスに働くことと、片づけが集中力を高める、という点。
人間は、損得を考えると、得なときだけやるようになるのでマイナス。何かに集中したいときは、新しい情報をシャットダウンするのが一番なので、机は片づけた方がいい、ということだそうです。
読むと、いかに自分が脳に悪い習慣を続けていたかがわかり、反省することしきりです。
みなさんもこの機会に、ご自分の習慣、ぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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何歳になってもイキイキと暮らすためには記憶より、むしろ、理解力、判断力、発想力などのほうが重要
マイナスのレッテルをはられた情報は、その後の「理解・判断」「思考」「発想」「記憶」といった機能がしっかり働かなくなる
微妙な差異をより分ける力を磨いていけば、年を重ねるほど理解力や判断力を高め、脳を進化させることができる
脳が一番喜ぶのは、「自分がやろうとしたことを達成すること」
自己報酬神経群がよく働くのは、「ごほうびが得られた」ときではなく、「ごほうびがもらえそうだ!」という期待があるとき
終わりが見えたら急に能率が落ちることもあります。これは、脳が「もう終わった」と判断し、しっかり働かなくなってしまうからです(中略)以前、北島康介選手をはじめとする北京オリンピック競泳チームに脳科学の観点からアドバイスをした経験があります。そのとき、選手たちに話したことのひとつは、「ゴールをゴールと思わず、最後の10メートルに入ったら『ここからぶっちぎりで引き離すんだ、ここからが勝負だ』と考える」というものでした
意見が違うくらいで相手に対してネガティブなイメージを持つ必要はないはずなのに、意見に反対するだけでなく悪印象まで持ってしまいがちなのは、脳が統一・一貫性を崩されることに不快感を覚えるから
「年だから」「疲れた」「無理だ」「難しい」といった否定的な言葉は、口にしたり耳にしたりするだけで、脳にとってマイナスに働く
「余生をのんびり」は、脳にとって喜ばしいことではありません
脳は、「何をすればいいか」が具体的にならないと力を発揮できない
「損得を考える」のはあまりほめられないやり方
芽が出る食べものは、老化防止にいい
本を「くり返し読む」と脳の機能が高まる
記憶を強く残したいときに耳を使うのはおすすめ
何かに集中して取り組むには、脳のクセを知り、「新しい情報」となるものを身の回りから遠ざける工夫が必要です。作業すべきことがあるなら、テーブルの周囲をきれいに片づけ、テレビを消して、作業に必要なものだけを目の前に並べましょう
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『何歳になっても脳は進化する!』林成之・著 三笠書房
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◆目次◆
Chapter1 今日から脳をもっと上手に使ってみよう!
Chapter2 脳が衰える習慣。やめるだけでいい!
Chapter3 今日から始める「脳が進化する」習慣
Chapter4 何歳になっても「進化する脳」のしくみ
Chapter5 「冴える、わかる、はかどる」すごい脳
Chapter6 人を好きになると、脳は最高に働く!
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