【世界標準の話し方とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534051026
日本人にとって、グローバル企業で働くことは、もはや当たり前になりつつあります。
しかしながら、勝手が違うグローバル企業に、日本の常識をそのまま持ち込んだら、問題を起こすのは必至。
そこで学んでおきたいのが、「世界標準の話し方スキル」です。
『日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方』は、口ベタな日系企業出身の著者が、グローバル企業で怒られながら学んだ「世界標準の話し方」を紹介した一冊。
会議後の意見や、会議中のひそひそ話、そもそも発言しないなど、日本人が思わずやってしまいがちなコミュニケーションのNG集をまとめ、どうすればグローバル企業で認められる話し方ができるか、著者自身の失敗エピソードも交えながら説明しています。
著者によると、相容れない価値観を持つ人間どうしが協力し合うために必要なものは、以下の2つ。
1.仕事の目的
2.リスペクト
先日、母校のイベントで元国連事務次長の明石康さんとお話する機会がありましたが、明石さんもこの「リスペクト」という言葉を使って、グローバル人材の条件を説明していました。
本書にはほかにも、<論理的な会話に欠かせない「NFL」>(「数字(numbers)」「ファクト(facts)」「ロジック(logic)」)や、上司からの指示をチェックする3項目(「整合性」「実行可能性」「トレードオフ」)などが紹介されており、外資で働く人には重宝する内容です。
激しい議論後も仲良くすること、月曜日に軽い気持ちで、同僚や部下に対して「週末、何してた?」と聞くのは慎むべきなど、外資ならではの注意点も、押さえておきたいところ。
外資で働くヒントとしてはもちろん、仕事の進め方のヒントとしても、役立つ内容だと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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会議の際、「意見が活発で、すごいなあ」と感心して、うなづいてばかりいたら、「ニコニコしているばかりでなく、何か発言してください。真面目に会議に参加してください」と上司に注意されました
◆相容れない価値観を持つ人間どうしが協力し合うために必要なもの
1.仕事の目的 2.リスペクト
アメリカ人の好きな言葉に「make a difference」というものがあります。これは「違いをもたらす」という意味ですが、根底には「違うことはいいことだ」という思想があります
会話で「間」があくのは放送事故だと思え
あるとき、会議が終わった後で上司に向かって、「じつは、こんな問題点に気がついたのですが……」と言ったことがありました。内心、「すごいね、よく気がついたね」とほめられるかもと思ったのですが、上司から言われたのは「そのとき発言しなかったら仕方ないですよね。会議の後で言っても意味がないじゃないですか」という、きつい一言でした
個人プレー優先でチームの勝利をおろそかにすることは許されませんが、自分がプレーで目立つことができなければ、チーム内で生き残れない可能性があります。チームの勝利に貢献しながらも、ゲームで自分が目立つための自己主張をうまくする必要があります
部下の立場で考えたとき、上司からの指示は、以下の3つのポイントでチェックするといいでしょう。すなわち「整合性」「実行可能性」「トレードオフ」です
◆論理的な会話に欠かせない「NFL」
「数字(numbers)」「ファクト(facts)」「ロジック(logic)」
英語には「burn bridges」という言葉があります。これは、自分の渡ってきた橋を燃やすことで「burn boats」とも言います。自分がもとの場所に戻ることができなくなるわけで、日本語の「退路を断つ」ニュアンスがあります。ここから発展して、「Don’t burn any bridges」とい言葉が生まれました。たとえ激しい議論をしても、相手とつながる「人間関係の橋」は燃やしてはならないというわけです
あなたも欧米人からつまらない冗談を言われたら、瞬時に「That’s not very funny.」と言えるように練習しておくといいかもしれません。それくらい毅然とした態度を取るほうが「世界標準」なのです
メールは「アクションの要請」で締める
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『日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方』北山公一・著 日本実業出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534051026
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◆目次◆
第1章 世界標準のコミュニケーション 7つの「基本ルール」
第2章 グローバル企業の「組織と人間関係」を知ろう
第3章 世界で勝ち抜くコミュニケーション「実践テクニック」
第4章 必ず結論を出すグローバル企業の「会議」術
第5章 グローバル企業流「メールと電話」の使い方
特別付録1 グローバル企業で好まれるフレーズ
特別付録2 グローバル企業のことがよくわかるブックガイド
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