2013年10月3日

『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』ジョン・ウッデン、スティーブ・ジェイミソン・著 vol.3362

【早い者勝ちの名著。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887593597

今日は、創業から9年経って、最も後悔した話をしなければなりません。

今の会社を創業した2004年の12月。

ある一冊の名著が出されていることに、土井は気づいていなかったようです。

その名著とは、UCLAバスケットボールチームのコーチを務め、「20世紀でもっとも偉大なコーチ」に選ばれたジョン・ウッデンの『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』という本。

先日紹介した『成功する練習の法則』でジョン・ウッデンの存在を知り、慌てて著書を探したところ、ビジネスマン向けの本書が、既に絶版になっていました。

※参考:『成功する練習の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532318882

※参考:※参考:『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887593597

アマゾンで確認したところ、既に中古であと2冊となっておりましたので、入手は早い者勝ちですが、組織の指導者にはぜひ読んでいただきたい教訓が満載です。

いくつか、心に響いたフレーズをご紹介しましょう。

<指導者とは、人びとに意欲を起こさせるために銃を必要としない人のことである>

ちょうど今日、Facebookで「北風と太陽」の話をしていた知人がいましたが、われわれ指導者には、人を変えることはできない。その人が変わりたいと思うよう導くのが仕事なのです。

では、指導者が人に影響を与えるためにすべきことは何か。

著者は、こんな見解を示しています。

<指導者の最も基本的な条件は、自分の指導下にある人たちの尊敬を得ることである。それには、みずからがまず彼らに敬意を示すことだ>

<手本を示すことは最高の教育法である。若者は、とやかく口を出す人物よりも手本を示してくれる人物を必要としている>

<礼儀正しさという小さな代償を支払えば、他人の好意という大きなものが手に入る>

指導法に関するアドバイスも盛り込まれており、見た目の薄さからは想像もできない、濃い内容です。

数少ない中古本も、紹介後、即完売だと思いますが、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分の指導下にある人たちの
・人格を磨くこと
・建設的なものの考え方と価値観を教えること
・模範を示すこと

指導者とは、人びとに意欲を起こさせるために銃を必要としない人のことである

指導者の最も基本的な条件は、自分の指導下にある人たちの尊敬を得ることである。それには、みずからがまず彼らに敬意を示すことだ

手本を示すことは最高の教育法である。若者は、とやかく口を出す人物よりも手本を示してくれる人物を必要としている

誇りを持っている人物か、罰を恐れている人物か、私ならどっちの人間といっしょに仕事をするだろう。私にとって、それは簡単な選択だ。相手に敬意を示してはじめて相手は誇りを持つ。
このことを忘れてはいけない

人を信じることは、人間の高尚な性質のひとつだ。それに対し、人を疑うことは低劣な直感である。疑うのはたやすく、信じるのはむずかしい。けれども、信じれば、それにふさわしい報酬を得ることになる

礼儀正しさという小さな代償を支払えば、他人の好意という大きなものが手に入る

自分の言葉と感情に責任を持ちなさい

簡単に吸収できるように小さく分割すれば読みやすくなって、最も効果的かつ効率的に学習できる

自分の評判よりも自分の人格により多くの関心を持とう

才能のある人間であってもチーム・プレーができない場合、バスケットボールであれビジネスであれ、その人物は最終的にチームに害を及ぼすことになる

人間としての強さは批判と称賛の両方にどう対応するかによって決まる。どちらか一方に強い影響を受けるなら、それは自分に害を与えることになる

成し遂げたことではなく、成し遂げられたはずのことを基準に自分を測ることを教えなさい

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『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』ジョン・ウッデン、スティーブ・ジェイミソン・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887593597

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◆目次◆

Part1 人を育てる
Part2 チームを育てる
Part3 成功のピラミッド

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