【コメント力を磨く方法とは?】
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テレビを見ていると、たまに「よくこんなに気の利いたコメントができるな」と思う方を見かけます。
企業であれば、記者会見のコメントひとつで、商品が大ヒットすることは往々にしてありますし、まずいコメントひとつで、企業ブランドが凋落した例も、数多く存在します。
これが個人であれば、コメントが面白いということでテレビ出演が決まったり、出版が決まったりする。
コメント力があるだけで仕事やギャラが舞い込むわけですから、もはやコメント力は、現代の通貨と言っていいかもしれません。
このコメント力、その気になれば誰でも鍛えられるのですが、そのことを知っている方は案外少ないように思います。
本日ご紹介する一冊は、「ニューズウィーク日本版」の元編集長、竹田圭吾氏による、コメント力アップの「強化書」。
テレビやラジオ、雑誌、新聞の取材などで、気の利いたコメントをするためのノウハウが書かれており、知的生産の技術として、重宝します。
インプットの技術として、こんな方法が載っていました。
<そのテーマについての情報をたくさん発信するのは誰かを、なんとなく頭に入れておく>
<情報源の構成を定期的に見直す>
<ワンテーマにつき三冊読むのが読書の基本>
また、取材の技術として載っている、以下の情報も参考になります。
<メモを取る際にもう一つ重視しているのは「取材中の印象」>
<情報に含まれる要素を具体的にするためには情景描写が必要であり、そのためにはディテールを取材しなくてはなりません>
アウトプットに関しても、いくつかコメントが載っています。
<情報はなるべくストーリーで発信せよ>
<ニュースを構成する人間や組織を、記号や数値として扱うのではなく、さまざまな感情や思惑、打算をもつ血の通った人間とその営みとしてとらえ、読者のなかで一つのドラマとして再現されることを狙っています>
同じ業界の人間として、じつに参考になりました。
ぜひみなさんも、チェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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情報を疑ってみるにあたって最初にすべきことは、目の前にある情報から「飾りもの」を取り去ることです。「飾りもの」とは、話の本筋とは無関係の説明やビジュアルです
重要なのは、そのテーマについての情報をたくさん発信するのは誰かを、なんとなく頭に入れておくことです
情報源の構成を定期的に見直す
ワンテーマにつき三冊読むのが読書の基本
情報はなるべくストーリーで発信せよ
ニュースを構成する人間や組織を、記号や数値として扱うのではなく、さまざまな感情や思惑、打算をもつ血の通った人間とその営みとしてとらえ、読者のなかで一つのドラマとして再現されることを狙っています
情報に含まれる要素を具体的にするためには情景描写が必要であり、そのためにはディテールを取材しなくてはなりません
◆『ニューズウィーク日本版』企画の評価基準(編集長時代)
1.ターゲット
2.ニュース性
3.単純な好奇心
4.欲求アピール
5.競合メディア
一つのファクトを説明するのにも、その材料として何を文章に盛り込むか、どんな肉付けをほどこすかによって、記事やコメントは退屈な説明文にも、魅力的なストーリーにもなりうる
メモを取る際にもう一つ重視しているのは「取材中の印象」です
コメントとはまず、たんなる感想であってはならないと思っています。コメントする対象についてのなんらかの評価、分析、解説、批評、意見、提案がなくてはならない
映像に映っていない部分を補う
◆情報発信に利用できる独自性=オリジナリティー
1.情報分析の独自性
2.体験の独自性
3.コンテクストの独自性
4.表現の独自性
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『コメントする力』竹田圭吾・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569811388
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◆目次◆
第1章 情報は疑え
第2章 情報は集めるな
第3章 ストーリーで語れ
第4章 付加価値をつけろ
第5章 ボケる技術を磨け
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