2013年8月21日

『「言葉」があなたの人生を決める』苫米地英人・著 vol.3319

【アファメーションとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894515792

本日の一冊は、世界の要人や大企業トップに頼られたというコーチングの第一人者、故ルー・タイスの名著『アファメーション』を、ベストセラー作家である著者が、わかりやすく解説した一冊。

※参考:『アファメーション』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514737

本書の言葉を借りると、<アファメーションとは、簡単にいえば、あるルールにもとづいてつくった言葉を自らに語りかけること>。

たったこれだけのことで人生をバラ色に変えられる、というとどうも眉唾物ですが、本書には、現実を変えるためのより詳細な考え方が書かれています。

まず理解しなければならないのは、<ほとんどの人が「他人から吹き込まれた目標」を自分ほんらいの人生の目標だと思い込んでいる>ということ。

また、<現状にとどまったまま捉えることのできる理想的な現状を目標にしているかぎり、どんな試みも現状を肯定し、維持するための手段になってしまう>そうです。

では、どうすれば人生を変える目標設定ができるのか?

故・ルー・タイスは、これに対して「現状の外側にあるゴール」という概念を紹介しています。

「現状の外側にあるゴール」とは、今の自分、今の仕事、今の環境では考えつかないような突飛なゴールのこと。

これを設定することで、人生が変わり始めるというのです。

このゴールが設定された後、重要なのは、強い望みを抱くこと。

人は誰かが成功するのを見る時、「能力があるから成功したんだ」と思いがちですが、本書によるとじつはそうではない。

彼らは、<自らそうなりたいと強く望んだがゆえに、その実現に必要な能力を自然に獲得し>たのです。

しかし、望んだだけで夢は実現しないのも真実。

本書によると、夢を実現するには、現状のコンフォートゾーン(快適ゾーン)をゴールの世界にふさわしいコンフォートゾーンに上げることが必要。

このコンフォートゾーンを上げるのに必要なのが、高いエフィカシー(自己のゴール達成能力に対する自己評価)と強い臨場感なのです。

ゴールにリアリティを感じることと、それを実現するための能力を自分が備えていると認識すること。

やはり人間はどこまで行っても、考え方で作られている生き物だということがよくわかります。

怪しい雰囲気の本ではありますが、達成のメカニズムがわかるという点で、ビジネスパーソンにとっても、スポーツ選手、受験生にとっても、有用な一冊だと思います。

チェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「人間は自分には自分だけの考えや主張がある」というように考えていますが、本当はそうではありません。感情だけでなく、考え方や判断、評価基準など、ありとあらゆることを他人に教えられ、その言葉を受け入れたことによって、“その人”ができあがっているのです

ルー・タイスは、こうした人生のゴールを「現状の外側にあるゴール」といい、「人生のゴールは、現状の外側に設定しなさい」と教えました。「現状の外側にあるゴール」とは、いったいどういうことでしょうか? つまり、簡単にいえば、いまの自分とはかけ離れ、いまの仕事や環境では考えつかないような突飛なゴールのことです

「一介の冴えない高校教師」にすぎなかったというルー・タイスが、世界的な実績を持つコーチングの第一人者になり、各国の要人や大企業のトップに頼られる存在になった(中略)彼は自らそうなりたいと強く望んだがゆえに、その実現に必要な能力を自然に獲得していきました。強い望みが先にあり、それが必要な能力の獲得という結果をもたらしたというわけです

「何を達成するかは、ほとんどの場合、何を信じるかによって決まる」(ルー・タイス)

現状から抜け出したければブリーフシステムを変えろ!

ブリーフシステムを変える方法は、2つあります。ひとつは人生のゴールを設定すること、もうひとつはビジョンを描くこと

成熟した人間は、自分が何かを手に入れることよりも、他人に与えることに幸せを見出します

「したい」という意識は、強烈な創造力を生み出す

「しなければならない=have to」という意識は、人間にそれをするように仕向けるのではなく、逆に逃避や回避の行動をとらせます

創造的無意識はその人に対して、自己イメージに見合った行動を強制的にとらせます

人生のゴールを達成する具体的な方法は、いまあなたが見ている現実世界にはなく、スコトーマがかかっていまは見えていない現状の外側にある

「自分の生涯賃金は2億円くらいだろう」と思っている人は、それ以上に稼ぐことができません。「生涯賃金2億円」の世界しか目に入らなくなるからです

自分に語りかける言葉をコントロールする

ゴールを実現する将来の自分の姿に強い情動を感じなければ、目的的志向も働いてはくれません。情動がなければ、ゴールに向かう情熱も湧いてはきません

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『「言葉」があなたの人生を決める』苫米地英人・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894515792

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◆目次◆

第1章 人生の「ゴール」を設定する
第2章 あなたの人生を一変させる「言葉の法則」
第3章 自己イメージとブリーフシステムを変える方法
第4章 ゴールを脳にプログラミングする技術
第5章 あなたをゴールへ導くメカニズム

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