2013年7月5日

『伝え方の教科書』木暮太一・著 Vol.3272

【シンプルに伝える法則】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872906039

本日の一冊は、わかりやすい伝え方の技術を扱った一冊。

著者は、経済ジャーナリストであり、ベストセラー『今までで一番やさしい経済の教科書』はじめ、数多くの著作を持つ木暮太一さんです。

本書には、話し方、書き方両方に共通する「伝え方」の原理原則がわかりやすくまとめられており、じつに重宝する内容です。

われわれは、ついたくさんのことを伝えたくなるあまり、かえってわかりにくい文章を作ってしまいがち。

また、結論を焦るあまり、主語を忘れる、というのもよくある話です。

本書では、そんなよくある「伝え方」悪い例を取り上げ、どうすればシンプルに伝わる表現になるか、丁寧に指南しています。

理解の3ステップや、「5W1H」を意識した伝え方、<ひとつの文章に「主語」と「述語」はひとつ>の原則、<最強の伝え方「テンプレップの法則」>…。

事例に若干わかりにくい部分があるのが難点ですが、本書に登場する原理原則を使いこなせば、伝え方はよりシンプルになること請け合いです。

頑張って伝えているのに、理解してもらえないことが多い、という人は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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次の3つの条件をすべて満たしたとき、はじめて人は「わかった」「理解した」ことになる
1.把握:相手が言っていることを把握する
2.納得:相手が言っていることを納得する
3.再現:自分ひとりで思い出して、「こういうことだった」と再現する

話を始めるときには、「何を」伝えるのかを明確にしておかなければなりません

主語と述語を明確にする

常に、「5W1H」を確認する

ひとつの文章に「主語」と「述語」はひとつ

とにかく一文を短くする──接続詞はひとつまで

「専門用語」を使わない

多くの熟語は「漢字+ひらがな」に置き換えて表現することができます

形容詞はできるだけ数字に置き換えて、具体的に伝える

◆最強の伝え方「テンプレップの法則」
1.話のテーマ(Theme)
2.言いたいことの数(Number)
3.結論・要点(Point)
4.理由(Reason)
5.具体的な話(Example)
6.結論・まとめ(Point)

相手が記憶できる情報量に調整する

「重要ポイント」は繰り返し説明する

相手の「イメージ」と「連想」を先読みする

論理にも「行間」があるということです。つまり、「端折っている部分がある」

「相手にはなりきれない」という謙虚な気持ちを忘れない

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『伝え方の教科書』木暮太一・著 WAVE出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872906039

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◆目次◆

ステップ0 「わかりやすく伝える」4つのステップ
ステップ1 「誰に」「何を」伝えるのかを明確にする
ステップ2 相手に伝わる日本語を使う
ステップ3 話を正しい順序で組み立てる
ステップ4 相手に伝わる言葉に言い換える

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