【トヨタの現場に浸透している「不文律」】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569812732
本日の一冊は、大野耐一氏のもとで「トヨタ生産方式」を実践してきた著者が、トヨタの現場に浸透している「不文律」を、わかりやすくまとめた一冊。
成功している企業には大抵、強力な思想と団結心、そして独自の「言葉」が存在しているものですが、本書はまさにこの「言葉」と、そこに隠されたノウハウ・知恵を紹介したもの。
改善に改善を重ね、ついに販売台数世界一、利益1兆円を達成したトヨタが、現場で何を実践してきたか、その断片に触れられる一冊です。
ノウハウの横展開を表す「ヨコテン」や、「在庫は罪庫」「前工程は神様、後工程はお客さま」など、有名な言葉も登場しますが、それ以外にもたくさんの言葉が紹介されています。
いくつか、役に立ちそうなものをピックアップしましょう。
・品質は工程でつくり込む
トヨタ式は検査よりも工程での良品づくりを重視している。理由は「できあがったモノの良否をいくら上手に判定したところで、モノの品質は良くならない」からだ
・ヨコテンはしたのか?
「ヨコテン」というのは、「横展開」のことだ。企業によっては「水平展開」ともいうが、うまくいった改善を他の生産ラインや他の部門にも広げていくという意味である
いずれも生産の改善につながる言葉であり、これらの教えは、あらゆる業界に当てはまると思います。
そして、委託企業へのノウハウの流出が問題視されている今日、トヨタがそのような羽目に陥らないで済んでいる理由が、この言葉に表されています。
・社内(なか)でやれ
大切なことは「なか」でやる。そうすることで、はじめて企業としての技術が磨かれ、同業他社に勝てる競争力をつけることができる
トヨタが60年間、ブレずに業績を上げ続けられた理由が、本書を読んで、よくわかりました。
現場を改善するヒントとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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・品質は工程でつくり込む
トヨタ式は検査よりも工程での良品づくりを重視している。理由は「できあがったモノの良否をいくら上手に判定したところで、モノの品質は良くならない」からだ
・社内(なか)でやれ
大切なことは「なか」でやる。そうすることで、はじめて企業としての技術が磨かれ、同業他社に勝てる競争力をつけることができる
・自分の仕事が不要になるほどの改善をしろ
・ヨコテンはしたのか?
「ヨコテン」というのは、「横展開」のことだ。企業によっては「水平展開」ともいうが、うまくいった改善を他の生産ラインや他の部門にも広げていくという意味である
・最大の報奨は、お金ではなく「聞く」こと
・「安く買う」のではなく「安く売れる」方法を考えよ
・単位を変えれば、新たな知恵が生まれる
・不良は「率」ではなく「個数」と「金額」で報告しろ
・世界に目を向ければいいモノ、安いモノはいくらでもある
・「微調整機能」を計画に織り込め
・「責任追及」より「原因追求」を
・間違った規則は変えなくてはならない
・異論がなければ異論をつくれ
「異論がないということは、異論を見逃していると思え。異論がなければ異論をつくれ。異論をわかったうえでやれ」
・「がんばる」のではなく、みんなが「がんばらなくてもいい」ようにくふうせよ
・基礎工事を雨ざらしにするな
・好況を切り抜けろ
好況は迎え入れるが、好況に踊ることなく、好況を切り抜けるのがトヨタのやり方
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『トヨタが「現場」でずっとくり返してきた言葉』若松義人・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569812732
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◆目次◆
第1章 トヨタが「現場」を動かすときに使う言葉
第2章 トヨタが「人財」を育てるときに使う言葉
第3章 トヨタが「チーム」力を上げるときに使う言葉
第4章 トヨタが「改善」するときに使う言葉
第5章 トヨタが「知恵」を絞るときに使う言葉
第6章 トヨタが「なぜ」を問うときに使う言葉
第7章 トヨタが「実行」するときに使う言葉
第8章 トヨタが「WAY」を伝えるときに使う言葉
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