【本田直之氏が提唱する、新しい働き方とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478023808
本日の一冊は、シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループを上場に導き、現在はハワイと日本のデュアルライフを楽しんでいる著者が、これからの働き方を説いた一冊。
著者は本書執筆のために、日米約20社を取材したらしく、本書には、最先端の働き方を模索する、以下の企業事例が登場します。
・パタゴニア
・ザッポス
・エバーノート
・IDEO
・d.school
・セールスフォース・ドットコム
・スタートトゥデイ
・カヤック
・プラン・ドゥ・シー
・ワークスアプリケーションズ
ほか
いい波が来ている時は、ミーティングを中断してサーフィンを楽しむというパタゴニア、日数制限のない有給休暇を持つエバーノート、労働時間を朝9時から午後3時までに変えてしまったスタートトゥデイ、サイコロを振って基本給を決めるというカヤック…。
刺激的な事例がいくつも登場しますが、本書の主眼はそこではありません。
タイトルに『あたらしい働き方』とあるように、大事なのは人々がどう主体的に働き、どうやりがいや付加価値を作るか。
事実、著者も『あたらしい働き方』は決して楽なものではないと説いています。
<あたらしい働き方を実践している会社は、ラクして気ままに働きたい人を求めてはいない>
<あたらしい働き方を手に入れるには、相応の能力やスキル、考え方が求められる>
『あたらしい働き方』において、われわれはどうも以下の事実を受け入れる必要がありそうです。
<誰もがハッピーになれる会社はない>
著者いわく、<多様な価値観のある社会というのは、誰もがアンハッピーになるかもしれないことを恐れずに大胆な取り組みをすることによって、誰かがすごくハッピーになる社会>。
他人基準で働く時代は終わり、これからは自分基準で会社や環境を選ぶ時代。
働き方の新基準を学ぶために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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多様な価値観のある社会というのは、誰もがアンハッピーになるかもしれないことを恐れずに大胆な取り組みをすることによって、誰かがすごくハッピーになる社会ではないでしょうか
会社から独立しないと自由はない、などという時代ではもはやなくなっています。会社を辞めなくても、理想を追求できる会社はあるのです
連続で働かなければいけない、という概念をなくし、途中で子どもを送り迎えしたり、在宅ワークを可能にしている会社だってあります。午後3時に終業時間を迎えられる会社もある。細切れの時間でかまわないから能力を発揮してほしい、という会社もあります
2012年、なんと労働時間を、朝9時から午後3時までに変えてしまったのです。午後3時には、仕事を終えて会社を出ても構わない、ということです。実際、スタートトゥデイでは、その日の仕事が終わっていれば午後3時に社員は本当に帰ってしまいます
私もびっくりしてしまったのですが、なんとボーナスが全員一律、全社員で均等に割っただけで同じ額を配布している日本企業があるのです。スタートトゥデイです。
利益率の高さが、あたらしい働き方を可能にする
今回取材した多くの会社が、高い利益率を誇っていた会社だった
グーグルにはストリートビューなどを生み出した有名な20%ルールがあります。仕事時間の20%を自分の好きなことに使える、というもの偶然から何かが生まれる。だから、あえて社員が通る廊下を狭くして、社員同士が近づいたり、コミュニケーションを交わす機会を増やすようにしている、と語っていたのは、IDEOでした
自分でいくら考えても、アイディアは拡大していかないことが多い。何かとの“化学反応”も起きないのです。だからこそ大事なことは、誰と考えるか、です。レベルの高いチームの中で一緒に考えるから、より面白いアイディアが生まれてくる
一人だけのマイクロカンパニーがたくさん集まって、ひとつの会社になる。そんな時代が来るのではないか
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『あたらしい働き方』本田直之・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478023808
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◆目次◆
はじめに
第1章 あたらしい働き方がどんどん出てくる今、
なぜまだ昔の基準でのままで会社を選ぶのか?
第2章 自分に合った働き方を選ぶために、
考えておくべき要素とはどのようなものか?
第3章 あたらしい働き方を手に入れるために必要なこと
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