【ギャラップリーダー調査の結論?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532318718
本日の一冊は、10年以上経っても売れ続けているロングセラー『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』のリーダーシップ編。
※参考:『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532149479
著者名こそ違っていますが、おなじみギャラップ社の大量リサーチに基づき、リーダーシップの要諦と、タイプ別のリーダーシップの発揮方法について、コメントしています。
同社の数十年分のデータ(シニアリーダーたちとの2万回以上にわたる深層インタビュー、100万回以上のワークチームの調査、過去50年以上にわたって行われてきた世界で最も崇拝されるリーダーたちに関する世論調査の結果)によると、最も有能なリーダーの共通点は以下の3つ。
1.常に強みに投資している
2.周囲に適切な人材を配置し、チームの力を最大限に引き出す
3.フォロワーたちの欲求を知っている
興味深かったのは、「強み」を知り、若いうちに自信をつけることが、その後も人生や年収に影響を与え続けるという点。
そして、優れたリーダーは自分の「強み」を知り、自分を変えようとはしない。代わりに、人の強みを活用して、自分の弱点を補っていることがわかりました。
だから、リーダーは自分の強みを知ると同時に、フォロワーの強みをも知る必要があるのです。
ほかにも、強固なチーム作りのポイントや、フォロワーの4つの基本的欲求(信頼、思いやり、安定、希望)、後進の指導の重要性など、有用なヒントが示されています。
なお、ご存じない方のために解説すると、このシリーズの書籍には、「ストレングス・ファインダー」というウェブテストのアクセスコードがついており、このテスト結果で、自分のリーダーシップのタイプを知ることができます。(アクセスコードは1人のユーザーしか使用できません)
書籍の後半はこのタイプ別のアドバイスとなっており、読者が自分の強みを認識し、正しくフォロワーを導けるように、アドバイスがなされています。
リーダーとしての資質のチェックはもちろん、タイプ別の人の動かし方もわかる、貴重な内容です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分の強みを知り、若いうちに自信をつけた人たちは、生涯にわたって大きくなり続ける「累積的優位性」を手に入れている
「じゃあ、お客さまがお金を出しても買えないものは?」これぞ、クーパーが考える<リッツ>の核となるバリュー・プロポジションだ
1.強固なチームは結果を重視する。だから、意見が対立してもチームが壊れない
2.強固なチームは、組織にとって最善のことを優先し、行動を起こす
3.強固なチームのメンバーは、仕事と同じように私生活にも真剣にかかわる
4.強固なチームは多様性を受け入れる
5.強固なチームは才能を引きつける
◆フォロワーの4つの基本的欲求
信頼 思いやり 安定 希望
成功しているチームは信頼について話すことがほとんどない
会社の将来的な見通しに大いに自信を持っている従業員が仕事に熱意を抱く確率は、あまり自信を持っていない従業員の実に9倍にもなるのである
フォロワーは現在においては安定を求め、将来に対しては希望を求める。ほかにこの基本的な欲求を表すことばには、方向性、信念、アドバイスがあった
問題は、目先の問題にいかに効率的に対処できるかという能力に基づいて昇進人事が決められすぎることにある
リーダーは自分を変えない──そして、自分に必要な人材をまわりに置く
あなたの一生の仕事と使命を永久に残したければ、あなた自身がリーダーでいるだけでなく、あなたについてくる人たちを有能なリーダーに育てることも重要だ
広範な影響を及ぼすには、強固なリーダーのネットワークを構築するしかない
リーダーの最終的な評価は、いま、あなたができることによって決まるのではない。あなたの死後もずっと広がり続けていくものによって決まるのではないだろうか
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『ストレングスリーダーシップ』トム・ラス、バリー・コンチー・著 日本経済新聞出版社
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◆目次◆
はじめに 有能なリーダーは何をしているか
I 自分の強みに投資する
II チームの力を最大限に活かす
III 「なぜ人がついてくるか」を理解する
IV 実践編 強みを活かして人を率いる
V 資料編 ストレングス・リーダーシップに関する調査
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