【『入社1年目の教科書』泥くさい版】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264475
本日の一冊は、日本経営品質賞を2度受賞した株式会社武蔵野の社長、小山昇さんが、新入社員の心得をまとめた一冊、『すべての若手社員に贈る会社脳の鍛え方』。
いわばベストセラー『入社1年目の教科書』の泥くさい版です。
※参考:『入社1年目の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478015422
新入社員は、スタートは皆同じと思いがちですが、実際にはスタートの仕方を知っているかどうかで大きく差がつきます。
車と一緒で、最初に1速から入らないと、パワフルなスタートダッシュは望めないのです。
ビジネス書のファンのなかには、最初から6速、8速の世界を夢見る方がいらっしゃいますが、それではかえってスタートは遅れてしまう。
それよりも、この機会にきちんと基本を押さえてしまいましょう。
社会人一年目の基本。
それは、本書にもあるように、自分が今「会社の負債」であるという事実を認識することです。
たとえ中小企業であっても、社員一人あたりの採用コストは100万円を超えるもの。それでいて仕事はできず、先輩社員の時間を奪うのだから、これは間違いなく負債です。
問題は、それを認識しながらチャレンジし、学ぶことができるかどうか。
本書では、<「考」よりも「行」が先>と説きながら、新入社員が勇気を持ってチャレンジできるよう、行動を促しています。
<あなたは、もっと軽はずみに行動すべきです>
<うまくいっている事例をカンニングしたっていい>
<うまくいったら自分の手柄。失敗したら上司が悪い>
失敗を恐れないよう、促しておきながら、押さえるべきところはしっかり押さえる。なかでも新入社員が忘れてならないのは、この教えでしょう。
<会社においては「失敗を隠そう」とすること自体が、取り返しのつかない大失敗になる>
経験上言えることですが、社員の悪事は100%ばれる。仮に在籍中にばれなくても、辞めた後に必ずばれる。
支持され続けるビジネスマンになるために、肝に銘じておきたい教えです。
本書にはほかにも、業績の上げ方や、継続するための環境作りなどが書かれているのですが、新入社員にぜひ伝えたいのは、以下のアドバイス。
<実家を出て一人暮らしをしなさい>
<なるべく会社の近くに住みなさい>
<毎朝、始業時間より30分早く出社しなさい>
これまでBBMでもたくさん「天才本」を紹介してきましたが、共通項を抜き出すと、天才というのはコミットメントと継続時間で決まるもの。
これらのアドバイスは一見シンプルですが、的を射ているのです。
4月から働き始めるフレッシュマンのみなさんに、ぜひおすすめしたい一冊。
新人が働かなくて困る、と嘆いている管理職にとっても、便利な一冊です(笑)。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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あなたはいま「会社の負債」です
「考」よりも「行」が先
あなたは、もっと軽はずみに行動すべきです
うまくいっている事例をカンニングしたっていい
上司に具体的な指摘を求めるべき
自分のどこが悪かったのかを理解しようとしないのは、あなたの成長の芽を自分自身が摘んでいることに他ならない
うまくいったら自分の手柄。失敗したら上司が悪い
1つだけ絶対に守ってほしいことがあります。失敗をもみ消さないことです(中略)お客様を怒らせてしまったら、「大変だ、大変だ」と大騒ぎして社内をひっかき回し、周囲に迷惑をかけまくり、ときには社長まで引っ張り出す、これが正しい
物事は見切り発車した時点で半分は成功したのも同然
会社においては「失敗を隠そう」とすること自体が、取り返しのつかない大失敗になる
会社では数字を出す人が人格者
補助業務であろうが雑用であろうが関係ありません。あなたの同期が1日に10件のお客様訪問をしているのなら、あなたは11件訪問してごらんなさい。あなたの同期が30分かけてやっている仕事なら、あなたは25分で仕上げるようにしてごらんなさい。それがいまのあなたがすぐできる「業績を上げる」ということ
業績とは、本来の意味で言えば「数字」です。そして会社にとって一番大切な数字とは、売り上げであり利益です
「がんばった」「苦労した」と業績とは関係ない
決意を維持するためには外的要因が必要
実家を出て一人暮らしをしなさい
なるべく会社の近くに住みなさい
毎朝、始業時間より30分早く出社しなさい
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『すべての若手社員に贈る会社脳の鍛え方』小山昇・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264475
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◆目次◆
第1章 あなたは失敗するために社会に出ました
第2章 会社は仕事をするところではありません
第3章 あなたはいま、無我夢中で働くべき時期です
第4章 ほんの小さな心掛けがあなたを「仕事ができる人」にします
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