2013年2月24日

『7つの動詞で自分を動かす』石黒謙吾・著 Vol.3141

【動詞で考えれば、人生はうまく行く。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408109576

先日、行動分析学をわかりやすく解説した、『メリットの法則』を紹介したところ、大反響をいただきました。

※参考:『メリットの法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087206645

書評で、<ビジネス・自己啓発書はノウハウの時代が終わり、結果に直接影響する「行動」にフォーカスする書籍が増えてきた>という話をしましたが、本日も行動に関する面白い書籍を紹介します。

本日紹介する『7つの動詞で自分を動かす』は、人生を、<名詞で受動的に考える>から、<動詞で能動的に考える>へシフトして行きましょうという本。

著者は、ベストセラー『盲導犬クイールの一生』はじめ、数多くの著書を持つ著述家・編集者の、石黒謙吾氏です。

本書では、7つの動詞を用いて仕事を円滑に進める方法、充実した人生を歩む方法を、著者の体験から説いています。

紹介されている動詞は、「ぶつける」「分ける」「開ける」「転ぶ」「結ぶ」「離す」「笑う」の7つ。最終章では、秘密の「8番目の動詞」も登場します。

個人的に、興味が湧いた「ぶつける」と「開ける」から、内容を一部紹介しましょう。

第1章「ぶつける」には、「請けグセをつけるな」という言葉が登場します。起業でもフリーでも、ある程度仕事が知られるようになると、どんどんお客様の方から仕事をいただくように
なりますが、それではダメだということです。

著者のこの言葉を読んで、ハッと気づかされました。

<いつまでももらってばかりでは、心から残したいと欲する企画に向かえなくなりますよ>

それともう一つ。「開ける」の章では、<知らない土地でスナックの扉を「開ける」>という話が出てくるのですが、こちらも参考になりました。

つまり、スナックは<店内が見えないからこそワクワクする>のであり、これを人生に置き換えれば、ワクワクしたければ、見知らぬ世界に身を投じることが大事だということです。

英語で「open-minded」という言葉がありますが、オープンマインドになりたければ、単純にopenすればいいということで、じつに良い気づきが得られました。

体験に基づく自己啓発書ということで、今の時代に売れるかどうかはわかりませんが、たくさん良い気づきをいただきました。

ぜひチェックしていただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「愚直に動くこと それは誰だってできる簡単な問題解決法

<名詞で受動的に考える>から、<動詞で能動的に考える>へ

名詞は流行語になりますが、動詞はなりません。なぜなら動詞は人間の本能と関わり深い、太古から意識されてきた普遍性のある言葉だから

人間は誰でも死ぬ間際に「ああ、もっと稼いでおけばよかった」という人はいない

道ばたで学生時代の同級生と会って。
A「今度ぜひ飲もう。連絡するね」B「うん! いいね。よろしく!」
仕事関連会社の仲間と飲み屋で。
A「この企画どうよ?」B「いいじゃん、追って連絡するから」
どちらもこの後の実現率23%(石黒総研調べ)
(中略)
「ぶつける人」はA側なら、「昨日は久しぶり。いつ頃なら会えるかな?」「昨日ちらっと話した企画ですが、詳しく説明させてもらえますか?」とメールなり電話なりして、能動的にことを進めようとします

あえて「仕事はもらうな」と言うんです。請けグセをつけるなと。受動で構えず能動的に仕事を作っていくほうが楽しいよと。最初は致し方ないけど、いつまでももらってばかりでは、心から残したいと欲する企画に向かえなくなりますよと

いかなるジャンルのモノやコトでも、できる限り細分化してランキングしてみましょうということ。これはつまりディティールを明確にする作業

インプット時に考えてないと、アウトプットの球は揃っていきません

知らない土地でスナックの扉を「開ける」。店内が見えないからこそワクワクするんです

意識したいのは、自分とそのマストな条件=対象との距離を「離す」ということ

相対は人を不幸にし、絶対は人を幸せにする

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『7つの動詞で自分を動かす』石黒謙吾・著 実業之日本社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408109576

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◆目次◆

序章 なぜ動詞なのか
第1章 ぶつける
第2章 分ける
第3章 開ける
第4章 転ぶ
第5章 結ぶ
第6章 離す
第7章 笑う
終章 見返りを求めず

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