2013年2月5日

『リーダーならもっと数字で考えなきゃ!』香川晋平・著 Vol.3122

【関西弁で学ぶマネジメント】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860635809

本日の一冊は、大手監査法人を経て、30歳でリフォーム大手の株式会社オンテックスに入社、入社後わずか90日で経営管理本部取締役に就任したという公認会計士の著者が、リーダーに求められる経営センスについて、論じた一冊。

著者は現在、5期連続50%超増収のベンチャー企業や、従業員平均年収1000万円超の少数精鋭企業などの会計顧問をし、数社の非常勤役員も兼務しているそうですが、クライアントはいずれも数字にこだわる企業ばかり。

本書では、著者がこれまでに触れてきたデキる経営者、リーダーの教訓を紹介し、そこに会計士ならではの切り口で解説を加えています。

<部下はリーダーの「言う通り」にはならへん。「する通り」になりよんねん>

<時間もお金と同じや。ちゃんと予算を決めとかな、部下が湯水のように使ってまうで>

見ての通り、関西弁で教訓が書かれており、中身はユーモアにあふれています。

個人的には、<お前、いつまでピーピー言うてんねん!>の部分でふき出してしまいました。

<「お前、いつまでピーピー言うてんねん! もう2カ月前にゴーサインを出しとんねんから、さっさとスタートせんかい!」社長が言っている「ピーピー」というのは、PDCAサイクル
のP、つまり目標・計画のことである>

数字に関する本の割には、数字が少ないのですが、損益分岐点売上高の求め方や、安全余裕率の求め方、部下の仕事を数字で評価する方法、チームの数字を評価する3つの比較方法など、勉強になる部分も多いと思います。

新米リーダー、二代目経営者に、ぜひおすすめしたい一冊です。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

いつまでも「補助輪」がついたままでは、部下は、自分自身で判断しながら「自走」することができない

部下はリーダーの「言う通り」にはならへん。「する通り」になりよんねん

社長を目指すんやったら、部下10人を司令塔に育てるこっちゃ

◆コミュニケーション線の公式
コミュニケーション線の数=チームの人数×(人数-1)÷2

多少は無理な目標にせなアカン。けど、無茶な目標にしたらアカンで

時間もお金と同じや。ちゃんと予算を決めとかな、部下が湯水のように使ってまうで

チームの目標と部下が大切にしてるもんをリンクさせたれよ

「フルマラソン4時間完走!」って目標を掲げるんやったら、まずは「5km25分」を目標にせんとな

「お前、いつまでピーピー言うてんねん! もう2カ月前にゴーサインを出しとんねんから、さっさとスタートせんかい!」社長が言っている「ピーピー」というのは、PDCAサイクル
のP、つまり目標・計画のことである

ミスは責めたらアカン。けど、手抜きはトコトンつめなアカン

ダラダラ残業をほめてしもたら、バリバリ社員がアホらしなってまうがな

「期間比較」「予算比較」「他社比較」の3つの比較を使えば、リーダーはチームの数字が何を意味するか、より深く理解できるようになるだろう

価格と数量、どっちに問題があんねん?

部下の仕事は、(質×量)÷時間で評価したりや

黒字リーダーはエエことをほめて、アカンことを叱る。赤字リーダーはエエ人をほめて、アカン人を叱る

————————————————

『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』山口揚平・著 アスキー・メディアワークス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860635809

————————————————-

◆目次◆

第1章 リーダーは有言実行や。不言実行では評価でけへんで。
第2章 多少は無理な目標にせなアカン。
けど、無茶な目標にしたらアカンで。
第3章 ギリギリになってから部下にギャーギャー言うても、
そら「今さらジロー」やで。
第4章 営業力が弱いのと営業してないのとでは話がちゃうで。
第5章 「これ!」っちゅう改善策を3つに絞れよ。

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー