【「ヤマグチ」の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264483
やがて消費税アップが実現すれば、企業は「値上げする」方法を考えなければ、収益を圧迫されることになります。
消費税を上手に価格に転嫁できた企業は、今後も儲かりますが、そうでなければ、かなり苦しい展開を強いられる。
稲盛和夫さんは、「値決めは経営」とおっしゃっていますが、現在の企業経営において、「値上げ」は必須のノウハウとなっています。
そんな時代に役立つのが、本日紹介する『なぜこの店では、テレビが2倍の値段でも売れるのか?』。
高齢者向けの地域密着かつ手厚いサービスを提供し、「高売り」により「15期連続の黒字」を実現している「でんかのヤマグチ」の代表取締役社長、山口勉さんによる一冊です。
大手強豪ひしめく東京・町田で勝ち続けているだけあって、マーケティングの発想はじつにユニーク。
・店舗営業よりも訪問営業に力を入れる
・粗利益重視の経営
・無料の裏サービス
マネジメントの面でも、「お客様にしたことシート」「社内ギネス」など、さまざまなツールが出てきて参考になります。
ぜひチェックしてみてください。
—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————
訪問営業と店舗営業の売上比率は65対35
ヤマグチでは「値段はとやかく言わないお客様」だけを相手に商売をしている
ヤマグチは「利は厚く、長く売る」という戦い方をしています。つまり「厚利長売」です。「売ってからが商売の始まり」。私はそう考えているのです
ヤマグチを量販店の出店攻勢を受けても潰れないようにするためには、売り上げは下がったとしても、利益だけは何としても死守しなければなりません
粗利益重視の経営を社員が実践できるようにするための第一歩として、私が社員に徹底させたのは、電卓の「5」「6」「÷」のキーに印をつけることでした。これは、お客様に提示する販売価格が粗利益率35%を確保できるように、現場で計算しやすくするためです
秘密だった卸値を社員に公開
15万円で仕入れたテレビを15万円で売ったら、ヤマグチでは「売り上げ」はゼロとみなされます
「何かあったらすぐに来てくれる」。そんな信頼感や安心感を得ることができれば、価格競争をしなくても生き残っていける
単価が低いから申し訳ないと思って「何かのついで」と言ったのであって、本当はすぐに欲しいのではないかと察する
実は修理は粗利益率が高く、儲かります
修理で新製品の売り込みはしません
10人が10人、全員をお客さんにできるとは思っていません。ただ、地域に根付いて商売をするうえでは、残りの7~8人も大事です。悪口を言われたら、地域で商売を続けることは難しくなります。地域密着で商売をするには、顧客以外の人にも気を配る必要がある
「安くしてよ」は「挨拶」と思え
————————————————
『なぜこの店では、テレビが2倍の値段でも売れるのか?』山口勉・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264483
————————————————-
◆目次◆
第1章 つぶれないために「安売り」から「高売り」へ
第2章 「すぐにトンデ行く」ヤマグチの営業
第3章 売ってからが商売の始まり
第4章 月次では遅すぎる。「日次決算」で当たり前
第5章 顧客のことは何でも知っている。「顧客台帳」の秘密
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。