【会社を辞めて独立する前に読んでおきたい一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048869507
インフレに増税…。いよいよ政府がサラリーマン切り捨ての政策を実行に移し始めた今、「そろそろ会社辞めようかな」と思う人も増えているのではないでしょうか?
いやいや、待ってください。
起業にはリスクが伴うのが常識であり、まったく準備をしていない人が成功できるほど、甘いものではありません。
では、これから起業しようとする人は、一体どうやって準備すればいいのか?
本日紹介する一冊は、その疑問に答えてくれる貴重な一冊です。
著者は、大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した山口揚平氏。
企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を創設し、その後、事業を売却。現在は、コンサルティング会社をはじめ、複数の事業・会社を運営しながら、執筆・講演活動をしている人物です。
本書には、そんな著者の独立起業体験談、そして独立起業する人ならぜひ知っておきたいビジネスモデルの話が載っています。
ハーバード大学は寄付金と年金運用で、オックスフォード大学は不動産で、ディズニーランドはワールドバザールで儲けているという衝撃的な例を挙げ、ビジネスモデルの本質を解説。
他にも、「物々交換(バーター)」や受け手と払い手が異なるビジネスモデル、利用しなくても収入になるストック型モデル、本業以外で利益を上げる「周辺商品(サブグッズ)」型モデルなど、さまざまなビジネスモデルが紹介されており、じつに参考になります。
「バリュー」「システム」「クレジット」の3要素から、「好き」で「食う」ための方法を考える方法や、ビジネスモデルを複数組み合わせる方法など、ビジネスマンならぜひ知っておきたい事業の本質が解説されており、これはマストバイな一冊です。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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実はオックスフォードはとても古い大学で、11世紀に設立されています。当時、何もなかったオックスフォードの都市全体の大地主が、このオックスフォード大学なのです。つまり、カラクリはこうなります。大学が優秀な人材を集め、教育し輩出する。そうすると街全体の価値が上がり、人が集まってくる。大学は地主として不動産収益を上げる──という仕組みなのです
◆5つの領域から収益を得るパターン
「顧客」「商品」「課金の仕方」「支払い方法」「資源」
その業界で本業とされている商品以外で実は収益を上げている、というパターンが「周辺商品(サブグッズ)」型モデルです
「相手の懐が痛まない」支払い方法にしよう
原点に立ち戻って、ごくシンプルにしましょう、というのが日本では今、求められていると思います。人によって必要だと思えば、それはオプションという形にすればいいんです
自分のロールモデルとなるであろう人物にメールを1通送り、とにかく会いに行って、そこでなんとか丁稚奉公させてください、というのが正しい就職の仕方
振り幅が大きい年収をあてにせず、戦略的に使ってしまおう
ベストを追求すると会社は大きなリスクを負ってしまう。だから、経営するときはベターを積み上げるものである(ある証券会社の社長が教えてくれた教訓)
どれをやるべきか考える軸として、「これは儲かる」というキャッシュフローの軸と、「これは自分のビジョンややるべきことと整合している」という軸の2つがあります。つまり「金に近いのか?」「夢に近いのか?」という問題です
リスクを回避する法人契約はぜひとも取ろう
事業における最大コストは経営者の心の管理
論理・情理・倫理を調和させることでビジネスが長く続く
やりたいこと1つの裏には10のやりたくないことがある
信用=(専門性+確実性+親密度)/利己心
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『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』山口揚平・著 アスキー・メディアワークス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048869507
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◆目次◆
はじめに
序 章 会社を辞めてニートになっても、食べていこう
第1章 「好き」で「食う」には何が必要か
第2章 「食う」ために使える10のプロフィットモデル
第3章 起業までの3つのステップ
第4章 独立後に身につけるべき3つの考え方
第5章 本当はこれが大切なこと
あとがき
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