【これは傑作。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479793674
10代の頃、もっとも愛読していたのは、「週刊プレイボーイ」でした。
硬派なものを軟派に、軟派なものを硬派にするその姿勢に惹かれたのですが、人間でも、バカなことを真面目にやる人は、魅力的だと思っています。
(ちなみにプレイボーイの特集で一番好きだったのは、「俗悪クリスマスをぶっ潰せ」特集でした)
本日ご紹介する『ハーバード流宴会術』は、まさにそのバカなことに真面目に取り組んだ一冊。
「宴会」という、人間に欠かせない営みを、いかにして実り多いものに変えていくか。三菱商事、ハーバード大学経営大学院を経て独立した著者が、そのノウハウを語っています。
なぜハーバード・ビジネス・スクール卒の人間が宴会を語るのか? という疑問は当然あると思いますが、じつはハーバード・ビジネス・スクールは、「パーティー・スクール」と言われるほど、各種イベントやパーティが盛んなのです。
そしてここが重要ですが、パーティでは幹事のリーダーシップが問われるのです。
著者が本書で紹介するのは、このハーバードで学んだ段取りや気配り、リーダーシップのスキル。
三菱商事時代、宴会を仕切らせたら日本一という先輩に教わったノウハウも紹介しており、じつに興味深い一冊です。
人心掌握するために周りを主役にすること、キーパーソンを前倒しで巻き込んでいくこと、合コンは送りバントを狙うこと…。(次につなげる)
心構えだけでも秀逸ですが、ノウハウも細かくて、実用性が高そうです。
なかでも参考になったのは、新人芸を成功させるための2つのポイント。
1.コスプレ
2.先輩社員の「介添え」
箇条書きにすると、「そんなこと?」と思うかもしれませんが、まだどう扱っていいかわからない新人を紹介する時、笑いを取る素地を作ってあげて、なおかつ顔なじみの先輩社員を出すと、周囲は安心して笑うことができる。このノウハウには、そんな配慮があるのです。
単なる宴会のマニュアルではなく、宴会でもビジネスでも使える教訓が散りばめられているところがポイントです。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は誰しも、自分のことをわかってほしい生き物
アメリカの哲学者であり教育家でもあるジョン・デューイによると、「人間のもっとも根強い衝動は、『重要人物たらんとする欲求』」であり、フロイトは「人間のあらゆる行動は2つの動機、すなわち、性の衝動と偉くなりたいという願望だ」といっています
宴会幹事はなにを目指したらいいのでしょうか。それは、ずばり参加者各位を「主役」にすることです
組織のなかにはいろいろな理由でいまひとつ「入ってこられない」人が必ずいます。そういった「宴会弱者」を救済するのは、幹事の大事な仕事です
皆さんの財布には、1000円札が何枚入っていますか? ビジネスパーソンたるもの、常に9000円は財布に入れておくのが正解
なんか、珍しく熱心に誘われた──。そう思ってもらえるだけで、人づき合いが苦手な人たちの出席率はグンと上がります
キーパーソンはできるだけ前倒しで巻き込んでいく
ハーバード・ビジネス・スクールの「起業マーケティング」のクラスで教わったことがあります。それは、「起業とは、予測される将来で受け入れられる商品サービスを考え抜き、それをバックエンジニアリングしていくことだ」ということです
宴会芸は「単純明快、どっかん、バカだなあ」の3点で攻める
◆新人芸を成功させるための2つのポイント
1.コスプレ
2.先輩社員の「介添え」
物事の運営には、必ず「ボトルネック」というものが発生する
宴席での自己紹介のポイントは、2つ。キラリと光る強みを見せること、意図的に隙をみせることです
大事な席では、相手と一緒に食べ終われ
合コンは本来、「送りバント」を狙いにいくべき
ビンゴは絶対にやってはいけない
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『ハーバード流宴会術』児玉教仁・著 大和書房
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◆目次◆
※多すぎるので省略します。
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