【結果を出すマネジメントの基本】
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本日の一冊は、ビジネスの世界で頻繁に使われる「PDCA」(Plan Do Check Action)について、わかりやすくまとめた一冊。
土井がPDCAについて初めて知ったのは、大学の経営学の授業だったと思いますが、PDCAのサイクルを回していくことで事業・業務が改善していく、そのイメージを共有できたことは、とても大きな財産になったと思います。
この『これだけ!PDCA』は、PDCAのそれぞれの要素について、要点と手順をまとめ、事例を盛り込んだもので、あいまいだったPDCAの理解が深まること請け合いです。
たとえば、PDCAのP、つまりPlanに関して解説した部分では、<計画には「勝てるイメージ」が不可欠>という、極めて大事なメッセージが付されています。
何となく計画して目標数値を掲げるのではなく、企みを語り、メンバーと勝てるイメージを共有する。
これだけでも、計画の実現可能性が違ってくるということです。
ほかにも、C(=Check)に関して、<評価指標を計画段階で決める>ことの重要性が説かれており、また業種ごとに異なるKPI(Key Performance Indicator)と、その具体例も示されています。
ちなみに、著者のクライアントが採用しているKPIは、以下の5つだそうです。参考まで。
◆著者のクライアントが設定しているKPI
1.新規来店客数:ショールームに来場した新規の顧客
2.見込客数:1のうち、アンケートに記入した人
3.HOT客数:2のうち、購入希望車種が決定して試乗を実施した人
4.A-HOT客数:3のうち、下取り車の査定を実施した人
5.成約客数:4のうち、購入決定した人
着実に組織力を高めるために、PDCAは必ず押さえておきたい概念。
普段勉強している人には、既知の内容かもしれませんが、「PDCAって何?」と思った若手には、ぜひ押さえて欲しい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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そもそも企業には「なぜそのビジネスに取り組んでいるか」という問い掛けに対する理由があるはず
徹底して表現するために取り組めば、競合との明確な差別化要素にまで高めることが可能
問題の捉え方次第で解決策にも深みが出る
計画には「勝てるイメージ」が不可欠
計画とは、「何を」「いつまでに」「誰が」「どうやって」がもれなく表現されているもの
◆実行を妨げる人間の三つの特性
1.学生症候群(追い込まれるまで後回し)
2.必要以上の時間設定
3.掛け持ち
あまりにも結果にとらわれてしまうと、心の状態は乱れる
評価指標は計画段階で決めるべきもの
◆著者のクライアントが設定しているKPI
1.新規来店客数:ショールームに来場した新規の顧客
2.見込客数:1のうち、アンケートに記入した人
3.HOT客数:2のうち、購入希望車種が決定して試乗を実施した人
4.A-HOT客数:3のうち、下取り車の査定を実施した人
5.成約客数:4のうち、購入決定した人
◆人を縛る四つのしがらみ
・評価制度による“しがらみ”
・組織構造による“しがらみ”
・習慣による“しがらみ”
・考え方による“しがらみ”
◆会議五悪
1.「会せず」
2.「会して議せず」
3.「議して決せず」
4.「決して実行せず」
5.「実行して責を取らず」
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『これだけ!PDCA』川原慎也・著 すばる舎
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◆目次◆
第1章 なぜPDCAが回らないのか?
第2章 <Plan>計画策定段階で勝負は90%決まる
第3章 <Do>実行段階のジレンマ
第4章 <Check>改善策が見えてくる! 評価の進め方
第5章 <Action>次の計画につなげるステップ
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