【ビジネスチャンスが見える!】
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毎年、年末は来年の予測本やデータ集などを紹介していますが、本日は、2013年の消費をうらなう、興味深いデータ本を紹介。
本日の一冊は、10年間にわたり、全国3万人の生活者に、2000問におよぶ設問数の調査を実施した三菱総合研究所が、その調査結果を公開した、注目のデータ集です。
3万人・2000問というスケール感は、現時点で日本最大規模のものであり、これをもとに、これからの消費が見えてきます。
最近、売れている商品を誰が買っているのか?という興味深いデータに始まり、世代により異なる消費スタンス、新たに出現した消費者層、さらには消費の地域間格差についても述べられています。
メンズエステに興味のある人は能力開発にも積極的、マッコリのヘビーユーザーは恋愛・結婚に前向き、GOPANの所有者は60代の男性が多い、氷河期世代の女性は自分専用の「美容家電」を持っているなど、興味深い事実がいくつも紹介されており、最後まで飽きさせることがありません。
既にいろんなメディアで語られていることも含まれていますが、データとして知っておけば、今後のマーケティングにも役立つでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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震災前後の価値観の変化を見てみると、個人の自立や刺激、快楽主義、達成、権力などの評価が低くなり、安心や適合、伝統、慈善、普遍主義などの評価が高まっている
矢野経済研究所の調べでは、2009年度の男性用化粧品市場は前年比4%増の1015億円となった
マッコリヘビーユーザーの中心は男女20~30代の若者で、全体の60%を占める。彼らの最大の特徴は、恋愛・結婚に前向きな点にある
誰が衣類のお預かりサービスを利用しているのか。回答者の属性を見ると、妻が正規雇用者の「DINKs世帯」、都市部、特に東京都在住者、年収1000万円以上の世帯などで利用が多い
お米からパンを作ることができるホームベーカリー「GOPAN」の所有者は、全体の約1%。主な所有層は子育て中の30~40代女性と思いきや、実は60代の男性、次いで50代の男性が多い
花王の常盤元会長はヒット商品の条件に「同心円を描く商品」を挙げていたが、これは、「よい商品は家族団欒を生む。よりよい商品には近くの友人が集まる。さらによい商品には遠くの親戚が集まる」ことを意味する
伊藤忠ファッションシステムによると、ギフト市場全体は、2009年度の約17兆円で頭打ちである。これは、中元・歳暮などの儀礼的ギフトの減少によるものだが、一方で、よりパーソナルなギフト需要は8・6兆円で、2000年比154%と成長を続ける
多少割高なカット野菜については、ゆとり世代の17%が利用
全体平均と比べ、ゆとり世代の実施意向が高いのが、「誕生日や結婚記念日のプレゼント」「母の日のプレゼント」「バレンタイン・ホワイトデーのプレゼント」「父の日のプレゼント」
ワーキングシングルと並び、増加しているのが、子供のいる共働き世帯。そのなかでも、結婚や出産で退職したものの子育てが一段落し、再び働きだすリターナが注目される。リターナの数は882万人。女性最大のセグメントであり、市場規模としても魅力がある
「トーキョーノマド」には強い上昇志向の持ち主が多い
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『3万人調査で読み解く日本の生活者市場』三菱総合研究所・編集 日本経済新聞出版社
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◆目次◆
第1部 商品・サービス編
「普及曲線」から生活者を読み解く
第2部 世代編
時代背景・生活環境から生活者を読み解く
第3部 ライフコース編
ニューノーマルの生活者を読み解く
第4部 地域編
地域性の違いから生活者を読み解く
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