【品川─田町が「国際都心」になる?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840146969
本日の一冊は、明治大学専門職大学院長、公共政策大学院ガバナンス研究科長・教授であり、数多くの都市整備、地域開発に関わってきた著者が、話題となった「山手線新駅」の真相に迫った一冊。
2027年、東京─名古屋間を最短40分で結ぶというリニア新幹線の発着、羽田空港へのアクセス、約15万haにもおよぶ再開発用地…。
重要性を増す品川駅のポテンシャルと、新駅含む開発がもたらす経済効果、東横線沿線・渋谷駅の相対地位低下など、これからの東京のダイナミックな動き、そこに付随するビジネスチャンスが浮かび上がってくる内容です。
<山手線の品川駅から田町駅にかけて広がっている、面積約20haの巨大な空間。これはJR東日本が管轄している品川車両基地だ。そしてこの巨大な空間こそ、これから私が本書で語っていく、「日本再生」のシナリオの舞台となる>
本書によると、この品川の再開発予定地は、<東京都の「アジアヘッドクォーター特区」の一部であり、それはそのまま、内閣官房・総合特別区域推進本部が定める「国際戦略総合特区」にも指定されている>。
つまり、減税などによって外国企業誘致の拠点となる可能性があり、六本木や赤坂から、品川に「国際都心」が移る可能性もあるのです。
詳しくは本書を読むことを「強く」おすすめしますが、ここでは今後予定されている動きの一端を紹介しておきましょう。
◆現時点で明らかになっている開発の手順
1.2014年度中に、東北縦貫線工事が完成
2.2020年頃までに、山手線・京浜東北線の線路移設工事完成
3.2020年頃、品川─田町駅間に山手線(京浜東北線も停車)の新駅完成。駅名は未定
4.2020年頃までに、品川車両基地跡地約15haにオフィス・商業施設が完成
5.2020年頃、東西連絡道路開通など東京都の駅周辺整備事業が完了
6.2027年頃、リニア中央新幹線の品川駅開業
今後不動産を買うにしろ、オフィス、店舗を構えるにしろ、これは知っておいて損のない情報です。
鉄道各社の開発をめぐるせめぎ合いや戦略も興味深く、読み物としても楽しめる一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆品川のポテンシャル
1.すべての東海道新幹線が停車
2.羽田空港に近い
3.リニア新幹線の発着駅になる
4.海側の広大な開発用地
5.公的スキームが充実
6.駅周辺の道路網も拡充
次世代新幹線であるリニア中央新幹線は、東京─名古屋間が2027年、東京─大阪間が2045年に開業予定。意外に知られていないが、東京都に建設される唯一のリニア新幹線駅が実は「品川」駅なのだ
これまで、渋谷─横浜駅間の移動に関しては、その高級なブランドイメージもあって、東横線が圧倒的な強さを見せていた。だが、東横線を利用していた乗客に、突然新たな選択肢が加わる。湘南新宿ラインを使えば、横浜から渋谷を通り越して新宿、池袋、大宮までダイレクトに行けることになったのだから。しかも所要時間は横浜─渋谷駅間が25~30分で、東横線の急行よりも速い
◆現時点で明らかになっている開発の手順
1.2014年度中に、東北縦貫線工事が完成
2.2020年頃までに、山手線・京浜東北線の線路移設工事完成
3.2020年頃、品川─田町駅間に山手線(京浜東北線も停車)の新駅完成。駅名は未定
4.2020年頃までに、品川車両基地跡地約15haにオフィス・商業施設が完成
5.2020年頃、東西連絡道路開通など東京都の駅周辺整備事業が完了
6.2027年頃、リニア中央新幹線の品川駅開業
JR東日本が計画を進めている東北縦貫線とは、現在上野駅止まりの宇都宮線・高崎線・常磐線の線路を延長して、3線とも東京駅まで乗り入れるようにするというもの
◆アジアヘッドクォーター特区の減税
現行の実効税率は40.7%だが、特区適用+東京都独自減税で28.9%にまで税率を下げるという
六本木と品川を結ぶ地下鉄新線計画
もし羽田空港─成田空港間にリニア新幹線を通すことができれば、最速15分の移動が可能になる
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『山手線に新駅ができる本当の理由』市川宏雄・著 メディアファクトリー
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840146969
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◆目次◆
[はじめに] 新駅は「日本再生」シナリオの舞台となる
第1章 50年ぶりにできる新駅
第2章 駅はなぜつくられるのか?
第3章 計画はどう進められるのか?
第4章 駅の開業による経済効果は?
第5章 利便性はどうなるのか?
第6章 日本の未来を見据えて
[おわりに] 未来予想・品川が国際都心になる日
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