【片づけがお金を生む、トヨタの技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806145483
片づけといえば、昨年ミリオンセラーとなった『人生がときめく片づけの魔法』が有名ですが、職場の片づけなら、「必要なものを必要なときに必要なだけ」取り出せる状態を組織的に実現しているトヨタに一日の長があります。
※参考:『人生がときめく片づけの魔法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131206
本日の一冊は、トヨタ自動車とリクルートグループによって設立されたコンサルティング会社であり、元トヨタの「トレーナー」を50人以上抱えるOJTソリューションズによる、注目の片づけ本。
トヨタが現場で培ってきた整理整頓のノウハウと、コスト削減の「目のつけどころ」を、わずか240ページにぎゅっと凝縮しています。
人間は、不安感からつい、モノを溜めてしまいがちですが、ビジネスマンなら、本書のこの言葉を忘れてはいけません。
<モノを持つことは、コストになる>
そう、モノを持つことは、ビジネスにおいて「コスト」や「ムダ」を意味するのです。
本書では、この「ムダ」を全部で4つ、指摘しています。
1.スペースのムダ
2.時間のムダ
3.間違えるムダ
4.とりに行くムダ
なかでも、4つめの「とりに行くムダ」は、いろんな職場で知らず知らずのうちに発生しているものではないでしょうか。
<頻繁に使用するものであるにもかかわらず、遠くに置いてあれば、それだけ時間をムダにします。とりに行く時間は価値を生み出しません>
本書では、こうした「ムダ」をなくすための片づけ方法を提案しており、そのどれもが実践的です。
・「使う頻度」で置き場を決める
・書類を年度別・月別に新しいものから並べる
・他人が30秒で探せるように“定位置”を決める
・オフィスを「街」に見立てて「住所」を決める
「定位置」「定品」「定量」という「三定」の考え方も、じつに参考になりました。
◆三定(さんてい)
1.定位置 2.定品 3.定量
現場の合理化のヒントとして、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆「ムダ」という宝を探せ
1.スペースのムダ
2.時間のムダ
3.間違えるムダ
4.とりに行くムダ
頻繁に使用するものであるにもかかわらず、遠くに置いてあれば、それだけ時間をムダにします。とりに行く時間は価値を生み出しません
「書類を探す時間」は、積み重なると大きなムダとなる
今日、必要なもの以外はデスクの上に出さない
・整理する=「いるもの」と「いらないもの」を分け、「いらないもの」は捨てる
・整頓する=「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」取り出せるようにする
「いつかは使う」には「期限をもうける」
モノを隠しやすい場所のひとつに「壁ぎわ」があります。ですから、片づけをしようと思ったとき、いちばんよいのは「壁ぎわを見る」ことです。いらないものは、とりあえず壁ぎわに置いてしまうからです
必要なものを必要なだけ持つ
先に入ってきたものから、先に出しなさい
「使う頻度」で置き場を決める
書類を年度別・月別に新しいものから並べる
他人が30秒で探せるように“定位置”を決めなさい
オフィスを「街」に見立てて「住所」を決める
◆三定(さんてい)
1.定位置 2.定品 3.定量
トヨタには、「姿置き」という整頓方法もあります。これは、置き場所に戻されるべきモノの形を表示する方法です
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『トヨタの片づけ』OJTソリューションズ・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806145483
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◆目次◆
CHAPTER1 トヨタ流「片づけ」で仕事が変わる! うまくいく!
CHAPTER2 ムダを減らすトヨタの「整理術」
CHAPTER3 仕事を効率化させるトヨタの「整頓術」
CHAPTER4 トヨタ流片づけが「習慣化」する方法
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