【人生の質を決めるスキル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777810534
本日の一冊は、著作の累計販売数が1800万冊を超える、リーダー育成のカリスマ、ジョン・C・マクスウェルによる一冊。
今回のテーマは、他人とのつながりを作る力、ということで、カリスマ講師である氏が、どうやって聴衆と人間関係を築いているのか、その秘訣に迫った内容です。
本書のなかには、著者が感銘を受けた人物、たとえばレーガン元大統領やビル・クリントン元大統領、サウスウエスト航空のハーブ・ケレハーなど、「つながり」力に長けた人物の例がいくつも登場します。
「皆さんは、四年前より成長していますか?」の問いで国民から絶大な支持を集めたレーガン、エイズ問題に取り組む団体の代表者と対談した時、「その痛みを、私もひしひしと感じます」と言って共感されたクリントン、「娘がはじめてサウスウエストに乗ったんです」という人物に、「ほかの航空会社は二度と利用しないよう伝えてください」とジョークを飛ばし、その言葉を娘さんの留守電にまで残したハーブ・ケレハー。
本書には、こんな優れたコミュニケーターの例がいくつも登場し、不名誉な結果に終わったスピーカーや立候補者の例と対比されています。
聴衆に冷たい印象を与え、レーガンにしてやられたカーター、コミュニケーション・スキルの専門家、バート・デッカーが選ぶ「ワースト・コミュニケーター」に選ばれたジョージ・W・ブッシュなどの例を見ていると、リーダーにとって「つながる力」がいかに重要か、思い知らされるでしょう。
本書には、こんな残念なコミュニケーターにならないためのルールがいくつも紹介されています。
・相手を尊重すること
・言葉以上の言葉で語ること
・特徴をベネフィットに置き換えること
・聞き手の共感を呼びたいなら、失敗について語ること
これから講演家を目指す方には、人に話を聞いてもらうための「材料」のパートが役に立つでしょう。
◆人に話を聞いてもらうための「材料」
・人間関係:信用を与える「誰か」を利用する
・見識:知っていることを話す
・成功:成し遂げてきたことを語る
・実力:できることを示す
・犠牲:これまでの生き方が物語る
対人関係スキルを鍛えるために、優れたコミュニケーターになるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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他人に焦点を置くことのできる成熟した人間だけが、本当の意味で人と「つながり」を築く力をもつ
セールスに関して、こんな古い言い回しがある。
「売りつけられたがっている人はいない。だが、誰でも手を貸してほしいとは思っている」
相手を説得したいなら、商品の特徴を並べるだけでは十分ではない。特徴をベネフィットに置き換えなければならない
人が行動を起こすとき、そこには必ず「自分の」理由がある。あなたの理由でもなければ私の理由でもない。だから、こちらのほうが相手の関心に寄り添い、相手の視点で物事を見なければならない
◆ハワード・ヘンドリックスによるコミュニケーションの3要素
知識:知っていることを伝える
感情:感じたことを伝える
行動:行動で伝える
一般的に言って、聴衆の数が多ければ多いほど、表情はおおげさにしたほうがいい
何かを知っていたとしても、自分自身の実感を伴わなければ、聞き手はそこに説得力の溝を感じる
聞き手にインパクトを与えたいなら、自分の成功について話せばいい。だが聞き手の共感を呼びたいなら、失敗について語るほうがいい
◆人に話を聞いてもらうための「材料」
・人間関係:信用を与える「誰か」を利用する
・見識:知っていることを話す
・成功:成し遂げてきたことを語る
・実力:できることを示す
・犠牲:これまでの生き方が物語る
◆勇気の方程式
人を勇気づけるために大切なのは、知りたいと思っていることを【確認】させること。そして良い【印象】を与えること。だが、勇気の方程式でもっとも重要なのは【気持ち】だ
聞き手には「こう感じたい」と願っている気持ちがある
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『「つながり」力──結果が出せる人になる』ジョン・C・マクスウェル・著 辰巳出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777810534
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◆目次◆
第一部 「つながり」の原則
第一章 第一の原則:「つながり」は、人を動かす力を強める
第二章 第二の原則:「つながり」とは、相手を尊重すること
第三章 第三の原則:「つながり」とは、言葉以上の言葉で語ること
第四章 第四の法則:「つながり」づくりには、エネルギーが必要
第五章 第五の法則:「つながり」づくりの力は、学んで身につけるスキル
第二部 「つながり」づくりの実践ルール
第六章 実践ルール(1)共通の基盤を探す
第七章 実践ルール(2)「つながり」はシンプルに
第八章 実践ルール(3)勇気づける
第九章 実践ルール(4)身をもって示す
コラム 講演・プレゼン・スピーチで「退屈」させないためのルール
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