2012年9月13日

『「一生食べていける力」がつく大前家の子育て』 大前研一・著 Vol.2977

【気になる!大前家の子育てとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569678556

長年ビジネス書を読んでいると、ビジネスで成功する人には、いくつか共通のポイントがあることに気づかされます。

自信があること、自主性があること、学歴は関係ないこと…。

なかでも重要なのは、若い頃に持った「基準」が、社会が求めるものよりも厳しいことだと思っています。

つまり、自分の持っている基準が、社会が期待する基準よりもはるかに高ければ、本人にとって社会は「ラク」であり、逆であれば、「地獄」になるわけです。

『赤めだか』の著者、立川談春さんではないですが、やはり厳しい師匠についた人は、成功する確率が高いのです。(立川談春さんは立川談志さんの弟子)

だから大事なことは、自分の「基準」を「上げる」こと。

そのために、他人の家庭や職場をのぞいてみることには、一定の効果があると思っています。

本日ご紹介する一冊は、世界的に有名な経営コンサルタント、大前研一さんの子育て論をまとめた一冊。

もともと『親が反対しても、子どもはやる』というタイトルで出されていたものに長男、次男のインタビューを収録したもので、大前家の「基準」を知ることができる、じつに興味深い一冊です。

大前さんの二人の息子さんは、長男がウェブコンサルティング会社の経営者として45人の社員を束ね、次男がゲーム会社のミドルウェアソフトを提供する会社の日本担当部長(自分で会社も経営)。二人とも経営者として活躍しています。

土井は一度、代々木上原で長男の創希さんにお会いしたことがありますが、話していて、じつに頭の切れる好青年だったことを覚えています。

では、大前家では、実際にどんな教育が行われていたのか?

かいつまんで紹介すると、こんな感じです。

・食事中はテレビを消して家族で会話
・小遣いを廃止し、代わりに“家庭内利権”を与えて稼がせる
・「自分」「家庭」「会社」「国家・社会」に対する責任を持たせる
・勉強するよりゲームをやれ
・自分のほうが親に教えることができる分野を持たせる

著者が重視するのは、学校の成績ではなく、

・「自分でメシを食える大人」に育てること
・子供に「生きていく自信」を与えること
・子供の判断力を育てること

これはまさに経営者に求められる素養であり、それを家庭でも実践しているのです。

自分が若い頃に戻ったつもりで読めば、自分の教育に何が欠けていたかがよくわかり、能力開発の参考になります。

これからの時代のキャリア形成に関する持論も展開されており、読んでおいて損のない一冊だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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親の最大の役割は「自分でメシを食える大人」に育てること

そこでは、文部科学省がつくった学習指導要領に書かれている「答え」を、先生が生徒にただ伝えているだけ。これでは「自分で考える力」「洞察力」「判断力」「伝える力」といった、二十一世紀を生き抜いていくのに不可欠な能力が育たないどころか、逆にスポイルされてしまいます

子供の成績が悪くても、嘆く必要はありません。むしろ心配なのは、いまの学校に過剰適応した優等生のほうです

この子は才能がないからとやめさせるようなことをしてはいけません。たとえ才能がなくてもあふれる情熱があれば、破壊力や持続力が生まれてきます

食事中はテレビを消して家族で会話

子供の自立心とマネー感覚を磨くには、小遣いを廃止し、代わりに“家庭内利権”を与えることをお薦めします

「自分」「家庭」「会社」「国家・社会」に対する責任だけは、息子が小さいころから厳しく叩きこんできました

愛情の基本は時間をどのくらい家族のためにつくるか

いま税金がいくらあっても足りないのは、公共事業やそれによるサービスは、みなタダだと思っているからです。自分たちの町は自分たちが力を合わせてきれいにしようとすれば、税金も少なくてすみます

「成功者列伝」を見ると、学校秀才はほとんどいない

親の最も大切な役割は、子供に「生きていく自信」を与えること

親が干渉しすぎると、子供の判断力が育たない

いまアメリカの会社では個人秘書を抱えている人はほとんどいなくなっています。女性もエグゼクティブをめざさないと、職場がないのです

悩むより、むしろどうやって問題を解決するかを考える。その努力の結果、私は悩まない人間になったのです

三十代の人たちが心に刻んでおくべきことは、人間というのは自分が設計した人生を自分らしく生きられるということです

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『「一生食べていける力」がつく大前家の子育て』大前研一・著 PHP研究所

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◆目次◆

1.愛情は時間ではかれる
2.料理もラマーズ法も
3.息子たちはベストフレンド
4.「カリカリおやじ」と「ほのぼの息子」
5.暗記するほどバカになる
6.「勉強するよりゲームをやれ」
7.人生は「ファイナルファンタジー」
8.子供の得意ワザを見つける
9.息子が出した退学届
10.アメリカ発、息子の通信簿
11.それでも学歴は大切か
12.子供の将来を定食メニューで考えない
13.親が反対しても、子供はやる
14.なぜ女性の就職が冬の時代か
15.リーダーシップのとれない日本の若者たち
16.世界を舞台に活躍できる人間づくり
17.「外人」といじめられた子供たち
18.後悔しない生き方
19.夫と妻のフェアな関係
20.悩みをオールクリアする
21.すべての出発点は家庭である
22.おふくろの悪口はおやじが許さない
23.三十代は人生の分岐点
24.まだ見ぬ孫への伝言
特別インタビュー 長男&次男が語る「父・大前研一とその子育て」

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