【自分を律する言葉】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884749596
本日の一冊は、累計30万部突破の「小さな人生論」シリーズから、珠玉の言葉を抜き出したポケット名言集。
コンパクトな新書に、中国の古典や、日本の思想家、経営者などの名言がびっしり詰まっています。
『管子』に記された国家を維持するための四つの綱領、諸葛孔明がわが子を戒めるために手紙にしたためた言葉、作家の五木寛之さんから聞いた「朝顔」の話など、興味深い話が満載。
なかでも、今の土井に刺さったのは、人生を発展させていく上で欠かせない「開発力」の話と、創業の「創」には「傷をつける」という意味があるという話です。
─では、開発力をつけるにはどうしたらいいんだろう?
こう自問自答したところ、「閉じているものを開けばいい」という話になりました。
日本社会には長らく「閉塞感」が漂っているわけですが、これはわれわれが閉じているからに他ならない。
オリンパスや東電の件で言えば、関係者は目を閉じ、口を閉じていたわけですし、これはおそらく現在の日本企業の多くの現場に潜んでいる話です。
神田昌典さんが、フェイスブックの特別エッセイ「『灰色の男たち』と、企業の終わり」で述べているように、「あなたが打算計算に生きた時、『灰色の男』は近付いてくる」わけで、それがクリエイティビティを阻害し、閉塞感を生むわけです。
だから、われわれは「開く」必要がある。そしてその時には、「創(=傷をつける)」ことを覚悟しなければならない。リスクを取らなければならない。
この名言集は、そういう意味で、新しい時代を切り開く、そんなエネルギーを秘めている気がしました。
中国古典が好きな方、名言集が好きな方はもちろん、現状の閉塞感を打破したい方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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『管子』に次のような一句がある。「国に四維あり。一に曰く、禮(れい)。二に曰く、義。三に曰く、廉(れん)。四に曰く、恥」国家を維持するには、四つの大きな綱領がある。それは礼であり、義であり、廉であり、恥である、というのである
諸葛孔明はわが子を戒めた手紙にこう記している。「寧静(ねいせい)に非ずんば以て遠きを致(きわ)むるなし」寧静でなければ遠くまできわめることはできない、遠大な理想を実現することはできない、というのである
価値を見出す力。その価値を信じる力。これこそ信念の力である
「多逢勝因(たほうしょういん)」(安岡正篤の言葉)
よい人に交わっていると、気づかないうちに、よい結果に恵まれる
大事なのは与えられた縁をどう受け止めるかである。そしていかに勝因を創るか、である
作家の五木寛之さんから聞いた話がある。朝顔の花は朝の光を受けて咲くのだと思われていた。しかし、ある植物学者が朝顔のつぼみに二十四時間、光を当てていても、花は咲かなかった。朝顔の花が咲くには、朝の光に当たる前に、夜の冷気と闇に包まれる時間が不可欠なのだという
「仕事は自分がしているのではない」
いろいろな縁の中でたまたま自分がさせてもらっているのだ
安岡正篤師がよくされた話がある。戦場で第一線から遠ざかった場所では人はつまらない雑誌か小説を読んでいるが、だんだん戦場に近づいてくると、そういう本はバカらしくて読めなくなる
「闘病、投獄、倒産のいずれかを体験しなければ、人間、真の大成は期し難い」(松永安左エ門の言葉)
「創」には「傷をつける」という意味がある。辛苦、辛酸なくして創業は成し得ないということである
人生を、仕事を発展させていく上で欠かせない能力。それが開発力である
「ロープウェイできた人は、登山家と同じ太陽を見ることはできない」(フランスの哲学者、アランの言葉)
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『「小さな人生論」ポケット名言集』藤尾秀昭・著 致知出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884749596
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◆目次◆
第一章 いかに生きるか
第二章 試練を越える
第三章 日々前進する
第四章 自分を育てる
第五章 利他に生きる
第六章 道をひらく
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