【埋もれた良書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484103125
若いビジネスパーソンと話していると、社会のルールやキャリアの基本がわからなくて損をしているな、と思う方がたくさんいらっしゃいます。
こうした暗黙のルールというのは、飲み会で営業課長あたりがぼそっと教えてくれることが多いのですが、それを文章化したものには、あまり出合ったことがありません。
本日ご紹介する一冊は、まさにこのルールをまとめた、貴重な情報源です。
なぜ学生時代優秀だった人が、社会人になって躓くのか、なぜ前の会社でエースだった人が転職して思うように成果を出せないのか、なぜ頑張っているのに給料が上がらないのか…。
サラリーマンの不満や疑問に、ビジネス的見地から、明確な答えを提示しており、じつに有用な内容です。
仕事を3階層で考えた場合、オペレーション<マネジメント<インベストメントの順に給料が高くなるという話や、人材市場で価値を高めるためには、小さな企業でさまざまな経験を積んだほうがいいという話など、若手には目からウロコの話が、いくつも登場します。
もっと若い頃に知っていれば、サラリーマン生活が違っていたかもしれない…と悔やまれる一冊。
2年前に出されて、なぜか既に絶版となっていますが、今すぐ中古で買って、読んでいただきたい良書です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆努力は大切、でも結果が出るとは限らない!
・自らの人生には必ず一定のルールがある、と勝手に思い込んでいる
・求められるものが、単数解から複数解に変わっていることに気づいていない
正しい努力の仕方はルールによって違う
ビジネスの世界は、業界独自のルールに加えて企業ごとのルールが存在する二重構造になっている
個人プレーが得意な人や個人主義的発想の人は、外資系金融機関の為替ディーラーのように、一人で黙々と努力すればある程度、結果に直接つながるような職業を選択したほうがよいかもしれません
国内で拡販を行う上では、広告・販促費を使って進めるより、交際費等を使ってピンポイントで力のある流通業者と密な関係を作っていくほうが手っ取り早く、コストも安く済む
入社したての頃は、誰もがやる気満々です。全力投球して、完全燃焼したいと思うものです。しかし残念ながら、現実には持てる能力のすべてを発揮できるような仕事など、会社にはほとんど存在しません
財務諸表の数字に表れていない価値(オフバランス)の本質、すなわち競争優位性の源泉部分を見極め、将来的により企業価値を高めるための経営方針を立案することに勤しんだほうが、張り合いも出るというもの
私たちが勧めたい努力の形は、細長いシリンダーに水を入れるアプローチではなく、大きなビーカーに水を入れるアプローチです。というのも、ある程度、基盤を大きくしておかないと、厚みのある構成力が出てこないからです
考えなければいけないのは、事務屋と技術屋の是非ではなく、その会社の競争優位性は何かということです。会社のトップは、その会社に競争力をもたらさなくてはなりません
悩みを解消していくというのは、そのプロセスの中で自分自身の視点を変えていくことでもあります
オペレーション・レベルの人は五〇〇万円、マネジメントの人は五〇〇〇万円、インベストメントの人は五億円というくらいの差になります
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『脱・社内奴隷』小林一郎、栢原伸也・著 ユナイテッド・ブックス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484103125
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◆目次◆
第1章 なぜ、あなたの努力は報われないのか
第2章 努力しても結果は出ない
第3章 会社や社会を動かしている「力学」を知る
第4章 ルールを制する者が勝つ
第5章 会社に埋まった地雷の見つけ方
第6章 「成熟」の本当の意味
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