【アフリカで年商300億円!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483872375X
本日の一冊は、25歳無職からはじまり、4年で年商300億円、41個のビジネスグループを束ねる「アフリカン・ビジネスの第一人者」が、その成功の軌跡をまとめた一冊。
学生時代に手掛けた中古車販売ビジネスにはじまり、さまざまな生活用品の仕入れ・販売、はては不動産、土地開発、金取引まで、ありとあらゆるビジネスを手掛けた著者ですが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
成功する過程で、賄賂の請求、盗難、中国企業のパクリ、ライバルの「ウソの告発」による刑務所送り、常連客の裏切りまで、ありとあらゆる困難を経験したようです。
事業の詳細や経営ノウハウが書かれていないのは残念ですが、アフリカビジネスの可能性や、現場の雰囲気、実際の商習慣がわかるだけでもめっけもの。
また、実体験で学んだ経営のノウハウは、これから起業する方にとっては、参考になると思います。
ついついBOPビジネスという形でひとくくりにしてしまいがちな部分がありますが、著者に言わせると、それはまったくの思い違い。
日本人がアフリカビジネスで成功するためには、ブロックを区切り、輸出入に有利なエリア、政治的に有利なエリアを選び、かつ仕入れや販売で工夫を凝らさなければならないのです。
「ブラックダイヤモンド」と呼ばれる高学歴層との人間関係の作り方や、取引相手の人間性を探る方法、金取引の方法、人事、今後のアフリカの動向まで、アフリカビジネスを考える人にとっては、貴重な情報が満載。
これはぜひチェックしておきましょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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夢を考えること=お金をどうするか考えること
「アフリカとの貿易にはトラブルがつきものだけど、僕たちの父さんを受取人にしたら、トラブルも回避できるんじゃないかな」
すべてを自分たちでやるのではなく、外注できることはプロに任せる
資金をすべて投資に回したら、入金までもたなくなるのです。僕たちはその事実を、身をもって知りました。手元のお金がなくなれば、人に頭を下げ回り、空腹に苦しむことになるのです
一般人の名前だと、賄賂を要求され、盗難にも遭います。これが政府関係者の名前が載っていると、誰も手を出してこない
彼らは「いいクルマを持ちたい」「いい服を着たい」と思っていますし、ブランド物にもすごく敏感です。日本のバブル時と同じです。もし日本人が仕事を一緒にするならば、アフリカ人であれば、この「ブラックダイヤモンド世代」と組むのが成功への近道です
一般消費者相手の商取引ならば、内陸国でも構いません。ですが、コンテナ1個分の商品を売るのは、港のある沿岸国でないと困難です
役所に書類の手続きでおとずれたとしましょう。日本では受付で待っていれば、そのうち順番が回ってきます。ところが、アフリカはそうはいきません。普通に役所に行って、手続きを行おうとするだけだと、違う建物に誘導されます。人とのパイプを持っていないと、必ず損をさせられるのです
成功したければ、最初からお金をかけるな!
ビジネスにおいて重要なのは、語学力より「営業力」
注意点としては、アフリカではクレジット・カードが使えないケースが多いことです。「現金払い」が基本です
日本の100円ショップで買える品物が、500円くらいの値を付ける
「各店舗の『売れ筋』や『価格』、それに『足りないもの』などをチェックして。そこから、自分たちの扱う商品も見えてくる」
同業者と差別化するために、同じ商品でも「色」や「種類」を変えて仕入れた
あまりに量が多かったり、価格が安い場合、詐欺の危険がある
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『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』石川直貴・著 マガジンハウス
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◆目次◆
CHAPTER1 授業料目当てで始めたアフリカン・ビジネス
CHAPTER2 夢を求めて、タンザニアへ
CHAPTER3 西部アフリカでのさらなる飛躍
CHAPTER4 再び東へ
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