【部下にビジネスモデルを教える秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798122971
先日、版元の翔泳社さんに招かれて、筑波大学の東京キャンパスにお邪魔してきました。
目的は、現在話題となっている経営ツール「ビジネスモデル・ジェネレーション」について学ぶためで、当日は、これから話題必至の翻訳書『ビジネスモデル・ジェネレーション』の共著者、ティム・クラーク教授が、直々にこのツールの使い方を教えてくれました。
使ってみて実感したのは、これはじつにパワフルなマネジメントツールである、ということ。
自社のビジネスモデルを、「顧客セグメント」「価値提案」「チャネル」「顧客との関係」「収益の流れ」「リソース」「主要活動」「パートナー」「コスト構造」という9つの要素に分解して、1枚のシートで可視化できるので、なぜ会社が儲かっているのか、何を欠いたら危ないのか、ポイントを一発で伝えることができます。
つまり、なかなか経営者目線でビジネスをとらえられない視野の狭い部下に、外してはいけないポイントを伝えられるのです。
さらに、このツールを使って自社に足りないもの、他社が優れている点も概観できるので、経営の改善ツールとしても役立つこと間違いなしです。
本書では、このシートを使って、プライベートバンクのビジネスモデルやGoogleのビジネスモデル、Appleのプラットフォームなどを分析しており、さまざまなビジネスモデルのパターンと、その構成要素を、短時間で学ぶことができます(本当に短時間です)。
シートをコピーして社員に配れば、社内研修のツールとしても活用することができるでしょう。
オビに野中郁次郎教授と、神田昌典さんの推薦があることからもわかるように、今、もっとも注目されている経営ツールです。
ぜひ使ってみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ビジネスモデルとは、どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの
◆9つの構築ブロック
1.Customer Segments 顧客セグメント
2.Value Propositions 価値提案
3.Channels チャネル
4.Customer Relationships 顧客との関係
5.Revenue Streams 収益の流れ
6.Key Resources リソース
7.Key Activities 主要活動
8.Key Partners パートナー
9.Cost Structure コスト構造
価値提案とは、顧客の抱えている問題を解決し、ニーズを満たすもので、顧客がなぜその会社を選ぶのかという理由
◆価値提案のパターン
・新奇性 ・パフォーマンス ・カスタマイゼーション ・「仕事を終わらせる」 ・デザイン ・ブランド ・価格 ・コスト削減・リスクの低減 ・アクセスしやすさ ・快適さ/使いやすさ
◆顧客との関係のパターン
・パーソナルアシスタンス ・専任のパーソナルアシスタンス・セルフサービス ・自動サービス ・コミュニティ ・共創
◆収益の流れを生み出すための方法
・資産価値のある商品の販売 ・使用料 ・購読料 ・レンタル/リース・ライセンス ・仲介手数料 ・広告
マルチサイドプラットフォームは、複数の顧客グループをつなぎあわせるもので、プラットフォーム上にほかの顧客グループが同時に存在する場合にのみ、価値が生まれます。プラットフォーム上において、グループ同士の交流を促進することで価値が生み出されるのです。マルチサイドプラットフォームは、ユーザーを獲得すればするほど価値が高まっていき、この現象はネットワーク効果として知られています
革新的なビジネスモデルがなかなか思いつけないのは、現状から考えてしまうためです。現状は想像力を抑えこんでしまうのです。この問題を解決するひとつの方法は、既存の仮説に「もし~なら」という仮定の質問をぶつけてみることです
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『ビジネスモデル・ジェネレーション』アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール・著 45カ国の470人の実践者・共著 翔泳社
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◆目次◆
キャンバス
パターン
デザイン
戦略
プロセス
展望
あとがき
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