2011年12月26日

『アファメーション』ルー・タイス・著 Vol.2714

【「できる」気持ちを作る本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514737

著者になりたいという方に指導をしていると、時々、彼らが心の中で「本当はできないかも」とネガティブな感情を持っていることに気づきます。

人間は、「できる」と思うからこそ実現のために具体的な質問をし、それゆえに情報や人が集まる、というサイクルになるわけですが、「できない」と思っていると、その逆が起こってしまいます。

つまり、「できない」と思っているから曖昧な質問をし、いつまでも成果が出ない。結果的に、自己啓発セミナーの餌食になる、という悪循環です。

ここから逃れるためには、まず自分が「できる」と思うことが大切。

実際、できる方に接しているとわかるのですが、彼らはどんな状況になっても建設的に考える「秘訣」を持っています。

その秘訣が、アファメーションです。

本日の一冊は、フォーチュン500社の約62%がプログラムを導入しているという、米国自己啓発界のカリスマ、ルー・タイスによるアファメーションの教科書。

タイトルになっている「アファメーション」とは、<「私の人生はこうなるべきだ」「私の家族はこうなるべきだ」「私はこう見えるべきだ」>といった、新しい“こうあるべき”状況をイメージすることで、現実を広げていくための方法です。

本書では、いかにわれわれが現実ではなく、「われわれが信じる」現実に左右されているかを示し、どうすればそれを乗り越えて人生を改善できるか、その秘訣が書かれています。

・「しなければ」ではなく、「したい」と考えて動く
・新しい選択肢を見つける
・すべての挫折と痛みを一時的なものとみなす
・リソースについて心配しない

などといった、考え方の秘訣や、自己イメージを上げるセルフトークの技術が詰め込まれており、自分の可能性を制限してしまいがちな人には、おすすめの一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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何を達成するかは、ほとんどの場合、何を信じるかによって決まります

「しなければ」を「したい」に変えよう

新しい選択肢を見つけなさい

「人間にとって、理想や目標を持つことは不可欠だ。目標なしでは死んでしまうか、自己破滅的な行動に陥る」(ヴィクトール・フランクル)

個人あるいはチームに回復力を持たせるには、最初にポジティブな勝利への期待と、すべての挫折と痛みを一時的なものとみなす態度を生み出すことが必要です

自分自身に何かに慣れることを許したとき、意欲が失われます。銀行の預金口座にお金がない状態に慣れてしまう人もいます

人のものをむやみに欲しがっても何の役にも立ちません。それは健全な緊張や不協和とはいえず、嫉妬を生むだけです。ですから、夫や妻に向かって、「近所の人がみんな持っている」と言ったり、子どもに向かって、「どうしてお兄ちゃんやお姉ちゃんのようにできないの?」と言ったりするのはやめましょう

リソースについて心配しない

もしあなたの目標が可能なかぎり最高の営業担当になることではなく、ただその会社でトップ成績の営業担当を追い抜くということなら、その会社で一番になることで満足してしまうでしょう。その目標設定の危険は、自分ではベストだと思いながら、実際には凡庸なまま終わってしまうことです

目標の刷り込みに必要な感情を引き出すには、過去の記憶からポジティブな感情を借りてくる「フリックバック」のテクニックを試すとよいでしょう

習慣の良いところは、行為が自然に流れ出るようになることです

習慣の中にはアップデートが必要なものもあります。変化と成長を期待するなら、習慣を“今”に通じるものにしておかなければなりません

あなた個人の成長を妨げる最大の障害は、誰かが許可を与えてくれるのを待ち、君なら大丈夫と言ってもらえるのを待とうとする姿勢

三つの要素―類似性、適性、知識―をすべて兼ね備えれば、人に影響を及ぼし、優れたリーダーになることができます

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『アファメーション』ルー・タイス・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514737

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◆目次◆

ステップ1 人生を変える「言葉の法則」
ステップ2 一瞬で自分を変える「アファメーション」の法則
ステップ3 新しいゴールを「脳にプログラミングする」方法
ステップ4 自身のエフィカシーを高めるアファメーション
ステップ5 他人とチームを育てる「アファメーション」の法則

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