【将来幹部になる人の働き方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264343
本日の一冊は、ダスキンの加盟店業務で成功し、日本経営品質賞を2度受賞、現在はその実績をもとに400社以上の会員企業に経営指導をしている著者が、できる管理職になるための教えをまとめた一冊。
土井もサラリーマン時代はわからなかったのですが、いざ経営者になってみると、出世する社員、活躍する幹部の条件というのはよくわかります。
本書には、そんな社長が求める幹部の条件が、コンパクトにまとめられています。
最近出た同じ著者の『経営の心得』と内容がかぶる部分もありましたが、こちらは幹部を目指す方、現在幹部の方向けに書かれたという点がポイント。
※参考:『経営の心得』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447979333X
優秀なリーダーになりたければ、まずは優秀なフォロワーになること、という鉄則からいえば、ぜひマスターしておきたい心得の書です。
サブタイトルにもなっている「イエスマンが会社を強くする」は、ともすると批判されかねない刺激的な言葉ですが、これはある程度真実。
もちろん、諫言してくれる部下は必要ですが、それが日常茶飯事では、意思決定も実行もできない。
そもそも部下は決定に責任なんて負いませんし、いつも部下が正しいのであれば、独立して社長になるべきだと思います。
本書には、社長がどこまで社員の言うことを聞くべきか、社員はどう社長についていくべきか、その辺の作法が書かれています。
多少、過激なコメントもあり、反発心を感じる方もいると思いますが、将来幹部候補になりたいのであれば、ここに書かれた理不尽は飲み込めるぐらいの器が欲しい。
あくまで中小企業社長の主張ではありますが、このままサラリーマンを続けるか否か、考えるよいきっかけにはなるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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イエスマンが会社を強くする
管理職の仕事とは何でしょうか。それは「実行」です。社長の決定を速やかに部下に伝え、部門一丸となって実行に移す、それこそが管理職の仕事です
間違った決定でもすぐに実行する管理職が正しい(中略)仮に誤りがあったとしても、即座に実行していれば失敗するのも早い。そうすれば社長自身も早い段階で自分の判断ミスに気付きます
会社を辞めるか自分を変えるか選びなさい
最悪なのは己の価値を過信して、脅しで「辞めます」と言うことです。「ちょっと待て」などと引き留めてくれると思いますか。あり得ません。経営の厳しさを誰よりも知っている社長にそんな小手先の技など通用しません。いかに優秀であろうと将来の社長候補であろうと、「そうですか。お疲れさまでした」で終わりです。慰留すればその人は以後完全につけあがり、やがて周囲を巻き込んで対抗勢力と化して社内を荒らすのを知っているからです
社長に共感できたら「社長候補」
社長の決定を1日で実行すれば役員になれる
お客様への感度が鈍いと部長にはなれない
最後に指示されたことを最初に実行せよ
あなたは社長が折に触れ報告を求めることに、いい加減うんざりしてはいませんか。それは社長の心が分かっていない証拠です
失敗することこそが社長の仕事
社長は優秀な管理職ほど頻繁に異動させる
小が大に勝つためには「狭い戦場」で戦う
新規事業を任されたときは「弱者の戦略」で
仕事は「新しいもの」「易しいもの」を優先させる
新しいことは部下に「強制」する
分かりやすい目標を掲げると部下は燃える
部下は「やめろ」と言うまで無駄を続ける
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『社長はなぜ、あなたを幹部にしないのか?』小山昇・著 日経BP社
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◆目次◆
第1章【心構え編】社長の決定に不満があるなら会社を辞めよ
第2章【戦略編】変化を厭う管理職は必ず淘汰される
第3章【社員教育編】強制的に教育しなければ部下は永遠に成長しない
第4章【モチベーション編】自発的に仕事をする部下など存在しないと思え
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