【スマホ市場で勝つ秘訣とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844330810
<あらゆる業界地図の「塗り直し」が始まる>
こんな恐ろしいまえがきから始まる本書は、不況の今、まさにバブル状態のスマートフォン市場を解説したもの。
スマートフォン関連事業を手掛けるスパイアの手嶋浩己氏、エニグモの須田将啓氏、サイバーエージェントでアメーバブログやモバイルゲームの立ち上げに携わった武石幸之助氏はじめ、最先端のスマートフォン市場を知る9人が、オムニバス形式で書いています。
2011年3月末時点のスマートフォン契約数は955万件。
MM総研の予測によると、「2011年度が1545万台(台数比率40.6%)、2012年度が1925万台(50.1%)、2013年度が2120万台(56.4%)、2014年度:2245万台(60.5%)、2015年度が2410万台(63.1%)」。「2012年度にはスマートフォンの出荷台数比率が過半数を突破する」ということで、これは盛り上がらないはずがありません。
これまでのPC市場、ケータイ市場の覇者も、この流れに対応できなければ競争優位性を失うということで必死ですが、本書はそんなスマートフォン市場の現状と人気のサービス、アプリなどを紹介した一冊。
スマートフォン対応のECサイトを作る際の注意点、AndroidとiPhoneのユーザーの違い、これからのマーケティングのヒントなど、ひと通り知りたい読者にとっては、手頃な一冊。
この潮流に乗り遅れないためにも、ぜひ読んでみましょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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今回の変化が、スケールという点で従来のビジネスチャンスと著しく異なっているのは、その市場が最初から世界に開けていることだ
スマートフォンになると、ノートPCや新聞、雑誌といった、これまでは携帯端末に取り込めなかった外部機能を取り込めるようになり、目に見えて持ち歩くモノが減った
ゲームアプリなら、米国でつくられてリリースされたものが、まずは英国などの英語圏を巻き込んで一気にヒットし、それがアジアなどにも広がっていく
アドネットワークとは、複数のWebサイトの広告枠を束ねて、まとめて広告を配信するシステムのこと(中略)グローバルでナンバーワンの存在になっているのは、Googleの「AdMob」だ。この地位は、日本市場でも変わらない
いくつかのECサイト運営事業者からのヒアリングによると、現段階で全流通額の5?10%がスマートフォン経由に変わってきているという。スマートフォンへの対応を済ませている楽天市場、Yahoo!JAPAN、Amazon.co.jpの3サイトにこの数字を適用するだけでも1000?2000億円という規模になる
スマートフォンで見るECサイトの満足点として、上位から「画像が見やすい」「文書が読みやすい」「リンクが押しやすい」など、画面や操作性についての項目が挙がっている
スマートフォンならではの特徴とは何だろうか。僕は、「ソーシャル」「カメラ」「グローバル」「ロケーション」の4つだと考えている
ソーシャルの要素を最大限活かしたコマースこそ、次世代型ECのスタンダードになる
FlickrはPCの写真共有サイトとしては巨人といえるが、iPhoneからの投稿数は1日12万枚程度。一方のInstagramでは、iPhoneから1日80万枚以上も投稿されている
これまでユーザーに受け入れられてきたソーシャルサービスの特性を鑑みると、ユーザーは次の2種類の「本能欲求」を求めていると筆者は考えている。それは1.自由、2.評価という欲求である
2011年6月現在、両端末の男女比は、Androidユーザーでは男性73.2%に対して女性26.8%。一方のiPhoneでは、男性64.5%に対して女性35.5%となっている
Androidユーザーはビジネスパーソンや富裕層の利用が多い
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『スマートフォンチャンス!』手嶋浩己、須田将啓、武石幸之助、紺野俊介、杉井信一郎、岩野義史、野田順義、山田翔、上路健介・著 インプレスジャパン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844330810
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◆目次◆
はじめに
第1章 「スマートフォン的なもの」が引き起こすイノベーション
第2章 EC―手がかりは「ソーシャルコマース」
第3章 ソーシャルサービス―独自の「新しい文化圏」が生まれる
第4章 サーチ―向き合うべきは「ユーザー」と「技術」
第5章 広告―次世代の「広告キャンペーンの核」
第6章 課金―「有料」か、それとも「無料」か
第7章 他メディアとの連携―大切なのは「Watch→Experience」
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