【トム・ピーターズ待望の新刊!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484111128
本日の一冊は、マッキンゼー出身の世界的経営コンサルタント、トム・ピーターズによる待望の新刊。
トム・ピーターズというと、優秀企業の条件を分析したあの名著、『エクセレント・カンパニー』を思い浮かべる方が多いと思いますが、土井が好きなのは、破天荒なビジネス書として知られる『トム・ピーターズの経営破壊』。
※参考:『エクセレント・カンパニー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901234331
※参考:『トム・ピーターズの経営破壊』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484941244
著者が、上半身はジャケットにネクタイ姿、下半身はトランクスというふざけた姿で登場し、文体もじつに軽快。
クレージーな時代のクレージーな組織、WOW!なビジネスを提唱した、じつに愉快な本だったのを覚えています。
今回ご紹介する、『エクセレントな仕事人になれ!』も、どちらかというとこの「ピーターズ節」が効いた一冊です。
もともとはブログに書いた「成功のヒント」をまとめたもので、原題“The Little BIG Things”(小さくて大きなこと)からわかるように、大きな成果を生む些細なこと、にフォーカスを当てています。
トイレをきれいにする、花を贈る、ショッピングカートのサイズを大きくする、病院の窓から植物が見えるようにする、など、ビジネス上、大きな違いを生む些事について、ピーターズが持論を述べています(それも飛びっきりユーモラスに!)。
仕事の心構えとして、偉人たちの言葉やエピソードも引用されており、「成功の八〇%は顔を出すだけで手に入る」(ウディ・アレンの言葉)、「五分間の会議のために一万キロを旅する」(マーク・マコーマック)など、珠玉の言葉が並んでいます。
計400ページ以上、成功のヒントが163も詰まった本ですが、なぜか厚さを感じさせないのが、トム・ピーターズ本の真骨頂。
かつて受けたほどの衝撃はありませんでしたが、ひさびさに楽しく読ませていただきました。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「感謝の気持ちを表現する」といった行動を実践することで、あなたは確実に今より人間的に成長する
私は素晴らしいリーダーたちに出会った。そのなかには社員二人の会社の経営者もいれば、二〇万人の従業員を抱える大企業のトップもいた。政府機関の責任者や小学校の校長もいたし、飛び切りの美人(!)もいた(素晴らしさと美しさは学ぶ意欲を高める二大要素だ)
「われわれは頑張っています」
きれいなトイレは、このスローガンを店や事務所の壁に貼っておくようなものだ。それに従業員用のトイレも清潔にすれば、効果は二倍になる
「花の予算」には限りがないことを全従業員に知らせよう
米小売大手ウォルマートがショッピングカートのサイズを大きくしたところ、大きな商品(例えば電子レンジなど)の売り上げが五〇%もアップした
病室の窓から植物を眺められるようにすると、手術後の患者の入院期間が平均二〇%短縮される
常にエクセレント=デキる人間であれ。デキる奴にならなくてどうする?今デキる奴にならなくていつなる?
極めて可能性の低いリスクに備えるためには、強い回復力があると思われる人材を雇い、昇進させることを意識的に考えるべき
「優れた失敗に報奨を与え、凡庸な成功には罰を与える」(オーストラリアの実業家フィル・ダニエルズ)
「そこに居続ける」ためにはどうすればいいか──それは究極の「人生の問い」であり、「ビジネスで成功するための問い」でもある
「もし道路掃除の仕事を与えられたら、ミケランジェロが絵を描くように、ベートーベンが曲を作るように、シェイクスピアが詩を書くように道路を掃除すべきだ。天国の主と地上の雇い主を『素晴らしい道路掃除人がいるな』と感心させるぐらいにしっかりとやるべきだ」
成功したければ「下」を狙え
あらゆる年齢のあらゆる人々と付き合おう。新しいことを常に学ぼう。そして「イエス」と言おう!
戦略の策定は上司の仕事ではない。「最高の戦略家を育てること」こそ上司の役目だ
自分の時間の五〇%は予定を立てずに空けておく
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『エクセレントな仕事人になれ!』トム・ピーターズ・著 阪急コミュニケーションズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484111128
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◆目次◆
※多すぎるので割愛します。
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