【気迫の一冊。甲子園春夏制覇の名監督、初の著書】
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昨日、小笹芳央さんの『「持ってる人」が持っている共通点』を紹介したところ、それなりの反響をいただきました。
※参考:『「持ってる人」が持っている共通点』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344982150
この本につけ加えるならば、「持ってる人」は、基礎力が違う。そう、普段からの基礎トレーニングがそもそも違っているのです。
本日ご紹介する一冊は、この基礎トレーニングに着目し、弱小だった沖縄興南高校を、甲子園春夏連覇に導いた名監督、我喜屋勝氏に
よる、野球哲学。
夏の甲子園優勝は、沖縄県勢初、初夏連覇は史上6校目というから、どれほどの偉業だったか、想像できるのではないでしょうか。
本書には、そんな我喜屋監督が球児を変えたトレーニング法、そして本番で勝てる人間になるための考え方が説かれています。
球児と交わした約束事、観察力を鍛えるための散歩など、ノウハウも興味深いですが、やはり注目は、一流を創る考え方。
我喜屋氏が現役時代に左遷されたときの考え方や、誰をレギュラーに登用するかといった考え方、そして監督論は、現在ビジネスの第一線で活躍する人にも、いい刺激となるに違いありません。
人々を感動させるプレーや実績は、結局、基礎トレーニングの賜物。
下手なノウハウ書、テクニック本よりも、10倍役立つ考え方が、本書に示されています。
いつまでも成長し続けたいビジネスパーソン、そしてわが子を一流にしたい親御さんに、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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毎日何気なく送っている生活こそが、その人をつくる。普段の生活が、その人の人生の「根っこ」となる。規則正しい生活を送り、24時間をきちんと過ごしているか。あいさつができているか。そういったささいなことができていなければ、何も成し遂げることはできない。
「いまのお前たちは、野球の技術では一番になれない。でも、ゴミ拾いなら勝てる。まずは日本一のゴミ拾いができるチームになろう」「そして、甲子園を目指すという言葉はやめよう。それよりも、明日から目標を達成するための、心づくりをはじめよう!」
小さな約束事を守れない者にかぎり大事な試合でかならずミスをする。小さなことをおろそかにし、ルールを破るような者は、どんなに技術があっても試合に出さない。これが私の信念だ
人生には悩んだりよろこんだりする暇はない
空を見上げることなく、下を向いたままだったら、本当に井の中の蛙で終わってしまう。井戸の底にいた蛙だからこそ、大きな空にあこがれることができる。ここから出たいんだという気持ちが強ければ強いほど、それが夢に向かって進む原動力となる
当時の野球部の練習は、それはそれはきつかった。ミスをすれば、フルスイングの「ケツバット」が待っているという恐ろしい現実。(中略)しかし、私は内心「もっと厳しくしてくれ」と思っていた。「自分ならどんなに厳しい練習も耐えてみせる。人数が減れば、レギュラーの座がまわってくるかもしれない」と思っていたのだ
この寒さは決して変えられないのだから、寒さに向かっていくしかない(中略)それからの私は、あえて薄着で練習した(中略)逆境から逃げていたら、いつまでも逆境のままなのだ
つらいことや嫌なこと、苦しいことを乗り越えて手にするものこそ、本当の幸せ(中略)つらいことや苦しいことは「幸せの源」なのだ
おおげさなガッツポーズをするようなチームは、ピンチになったときの落ち込みかたも激しい
「嫌なものほど噛みしめて味わえ。噛んでいるうちに、だんだん甘くなる。それが自分の力になる」
次の人をいかにラクにさせるかというのは、チームプレーの鉄則でもある。全員がそういう気持ちを持つことで、チームが強くなるのだ
レギュラー部員たちは、「自分たちだけがすごい」「俺がいたから勝てた」などと天狗になってはいけない。陰で支えてくれた者たちを裏切るような言動や振る舞いをしたら、私は絶対に許さない
野球がうまくなりたいなら、まず野球の道具を大切にすることだ
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『逆境を生き抜く力』我喜屋優・著 WAVE出版
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◆目次◆
はじめに 「逆境」を変えるために
第1章 人間の根っこが逆境の守備力となる
第2章 離れてわかる「ディスポート精神」
第3章 何事も信念をもって取り組む 魂(こん)
第4章 たくさんの知恵や知識を身につける 知(ち)
第5章 仲間の信頼や協力を得る 和(わ)
第6章 人生のスコアボードで一流になれ
おわりに
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