2011年6月5日

『コンサルタントの「ひと言」力』野口吉昭・著 Vol.2510

【デキるコンサルタントは「ひと言」が違う】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569796222

本日の一冊は、ベストセラー『コンサルタントの質問力』で話題となったコンサルタント、野口吉昭さんによる、注目の一冊。

※参考:『コンサルタントの質問力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696902

あのベストセラーから3年。正直言うと、著者の野口さんからは、たくさん本を送っていただいており、目は通していたのですが、「これ」という本はなく、しばらく紹介していませんでした。

しかし、この本は、ひさびさの注目作。

なぜなら本書は、現場の空気をがらっと変え、ビジネスにブレイクスルーを生み出すきっかけとなる一冊だからです。

完全に行き詰まったはずの議論が、ある人のたった「ひと言」で急展開を示した…そんな経験をお持ちの方は、コンサルタントに限らず、結構多いのではないかと思います。

本書は、みなさんご経験のあるあの「ひと言」をまとめたもの。

プロコンサルタントが、どうやって場を動かすか、そのノウハウと人を動かすフレーズ集をまとめたのが、本書『コンサルタントの「ひと言」力』です。

全部で45のフレーズが、実際の現場での活用例とともに示されており、じつに「使える」一冊。

土井もこれまで明確に意識はしていませんでしたが、著者を指導していて、ブレイクスルーが生まれる時は、決まってこんな言葉を使っていたような気がします。

見出しになっている「ひと言」をざっと眺めるだけでも、価値ある一冊。ぜひ買って手元に置いておいてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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杓子定規すぎるロジカルな話し方は、「知らず知らずのうちに人を緊張させているもの」だということだ。これではいけない。プロの話し方として重要なのは、まずは場をマネジメントすることである

メッセージ性があるということは、結論が明確であり、しかもその結論に、その人らしさ、その人ならではの考え方が入っている必要性があるのだ。要は、考え尽くして話をしないとメッセージ性は生まれない

優れたひと言には、その言葉だけで全体をイメージさせる力がある

コンサルティングを行っている時に、非常に重要なことがある。それは「こちらが答えを与えないこと」である

コンサルタントは、「当事者意識」を持つ一方で、「第三者」としても振る舞わなければいけない

実際、名経営者と呼ばれるような人は、みな優れた口グセを持っているものだ。たとえばホンダの創業者である本田宗一郎の口グセは、「どこがよそと違うんだ?」や「それはどこが新しいんだ?」だったという

松下幸之助の口グセは、「それでお客様は喜びますか?」だった

「そもそも、目的は何でしたっけ?」

「そもそも、何をやりたいんでしたっけ?」

「時を告げるのではなく、時計を作る」

「でも御社は創業以来今年で五十年でしょ。そんなにひどいのに、よく持っていますねぇ」

「ここからが始まりです」

「あえて大きくいうとイエスですか? ノーですか?」

「優先順位を考える前に、まずはやったら」

「戦略とは捨てることです」

「強みがないなら、作るしかありません」

「それって、やってて楽しいですか?」

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『コンサルタントの「ひと言」力』野口吉昭・著 PHP研究所
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◆目次◆

第1章 コンサルタントは、「ひと言」ですべてを決める
第2章 目的を確認する「ひと言」
第3章 相手に覚悟を促す「ひと言」
第4章 相手の考えを整理させる「ひと言」
第5章 自分の「ぶれない軸」とするための「ひと言」

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