2011年4月9日

『シンプルプレゼン』ガー・レイノルズ・著 vol.2453

【ガー・レイノルズのプレゼンが見れる!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822230546

本日の一冊は、話題となった『プレゼンテーションzen』の著者、ガー・レイノルズによる待望の最新刊。

※参考:『プレゼンテーションzen』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894713284

米グーグル、マイクロソフト、P&G、スタンフォード大学、英オックスフォード大学など、世界中でひっぱりだこのプレゼン講師のプレゼンスキルが学べる、ということで、それだけでも値千金の一冊ですが、今回は何と、ガー・レイノルズ氏によるプレゼンの映像が80分、付属DVDで楽しめます。

DVDの講義内容は、ほぼ書籍に沿ったもので、プレゼンの導入から、準備、ビジュアル、話し方、質疑応答の技術までを学ぶことができます。

パワーポイントに頼った退屈なプレゼンを脱し、アイデアやストーリーのあるプレゼンを作る。

本書には、そのためのヒントが散りばめられています。

ビジュアル入りで、視覚に訴える表現のサンプルも示されており、実際に仕事でプレゼンをする人には、重宝する一冊だと思います。

本としては、『プレゼンテーションzen』の方が印象に残っていますが、今回の書籍は、DVD付きというところが最大の魅力です。

世界的人気講師のプレゼンがどんなものか、知りたい方には、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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プレゼンの内容は暗記するのではなく、自分の中に取り入れて、心で感じることが大切

キーワードは「抑制(RESTRAINT)」「シンプル(SIMPLICITY)」「自然体(NATURALNESS)」の3つ

道教の教えに「流れる水に自分の姿を映すことはできない。姿を映すことができるのは静かな水面だけである」という言葉がありますが、プレゼンにも同じことが言えます。慌ただしい気持ちでは、物事を見極められず、アイデアも出てこないのです

米アップルやアマゾンなどといったシリコンバレー企業では、真っ白な壁にアイデアを書き込む企業も結構あります。驚いたのは、ある会社でエレベーターの壁がホワイトボードだったこと。ペンと消し板があり、エレベーターの壁にアイデアを書いていました

シンプルプレゼンを行ううえで、最も重要なのはメッセージや要素を絞り込むことです

池や流水を用いず、石と砂で山水の風景を表現する日本庭園「枯山水」は、砂以外はほとんど何も配置されていない中に、選び抜かれた岩が配置されているからこそ、空間全体が引き立って見えるのです

◆アリストテレスが語った、優れたスピーチの3要素
1.エトス(信頼感)…語り手の人柄
2.パトス(情熱)…感情に訴える
3.ロゴス(論理性)…理由や原因を説明する

私はストーリーの根幹を成す要素は「衝突」だと考えています。衝突とは、「現状」と「期待」のギャップから生じます

ストーリーをドラマチックにする要素は3つあります。頭文字がすべてCから始まります。「Change(変化)」「Conflict(葛藤)」「Contrast(対比)」です

聴衆の意識や行動を、どういう状態(ビフォー)から、どのような状態(アフター)に変えたいかを考える

聴衆の記憶に残る最も効果的な方法は、ビジュアルとスピーチをシンクロナイズ(同期)させること

◆PUNCHの法則
1.パーソナル
2.サプライズ
3.ノーブル(目新しさ)
4.チャレンジ(挑戦)
5.ユーモア

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『シンプルプレゼン』ガー・レイノルズ・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822230546

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◆目次◆

<DVD CONTENTS>
PART1 INTRODUCTION (導入)
PART2 PREPARE (準備)
PART3 DESIGN (ビジュアル)
PART4 DELIVERY (話し方)
PART5 Q&A (質疑応答)

<BOOK CONTENTS>
USER’S GUIDE (本誌の使い方)
OPENING (開幕)
PART1 INTRODUCTION(導入)シンプルプレゼンのコンセプトを理解する
PART2 PREPARE(準備)プレゼンの企画や構成を練る
PART3 DESIGN(ビジュアル)シンプルなスライドを作成する
PART4 DELIVERY(話し方)聴衆の前でプレゼンを実施する
PART5 Q&A(質疑応答)
ENDING(閉幕)
4コマノートのサンプル
お薦めの本やウェブサイト
講師の紹介

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