【SNSをマーケティングに活かす方法】
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ソーシャルメディアをマーケティングに活用したことのある方なら、誰もが一度や二度、「消費者ってなんて面倒くさいんだ」と感じる経験をしたことがあるのではないでしょうか。
これはおそらく、ソーシャルメディアが面倒なわけではなく、これまでも消費者はいろいろと自社や自社製品に意見を持っていて、それが一方向のメディアしかないために表面化していなかっただけなのです。
つまりもともと、消費者はメディアの言うことを鵜呑みにする存在ではなく、また囲い込めるものでもない。
大事なことは、自由な意見を持ち、自由に行動する消費者に受け入れられる、優れた商品とそれを伝えるコミュニケーションが存在することなのです。
本日ご紹介する一冊は、そんなソーシャルメディアを使ったマーケティングについて、マイクロソフト、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、Z会などのクライアントを持つプロが述べた一冊。
商品力を構成する要素を、「買う前に欲しいと思わせる力」と「買って良かった、次も買いたいと思わせる力」に分けて論じ、さらにコミュニケーションのあり方についても、重要なアドバイスをしています。
良い意味で消費者を裏切ること、アドボカシー・マーケティングを推進すること、そして担当者の人間味を伝えること。
ますます、PRにおいて、従業員教育が重要になってきそうな気配です。
本書の終盤で著者は、「これからの必勝パターン」として「戦略PR×広告×ソーシャルメディアマーケティング」を提唱。
積極的にTwitterに取り組んでいるけれども、なかなか成果が出ない、という人に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ツイッターは、多くの企業が期待する「短期的な売上」や「認知の向上」をもたらしてくれるツールではない
クチコミパワーの方程式は、「意思決定への影響力」×「ネットワーク規模」で表される
会ったことのない一人の意見は信用するには不安だけど、50人の人たちのレビュー(の平均値)であれば信用できる
認識できる選択肢が閾値を超え、増加し続けるとどうなるか──。
売れる商品と売れない商品に二極化したり、メガヒットが生まれやすくなるのである
興味を持っていない相手を「囲い込む」ことなんてできない
商品力を構成する要素は、「買う前に欲しいと思わせる力」と「買って良かった、次も買いたいと思わせる力」からなっており、前者を「商品コンセプト=C」、後者を「商品パフォーマンス=P」と定義している
スッピンが明かされてしまう商品丸裸時代では、お化粧姿ではなく、「スッピンの私」を公開する勇気と、「ありのままの私」を気に入ってもらえる正直マーケティングが重要
「伝え方」や「トモダチになる方法」を考える前に、あなたはまず、みんなに愛されるヤツに変身する必要がある
バズとバイラルは掛け算なので、どちらかが弱ければ、バズ・バイラルキャンペーンとしてのパワーは半減してしまう
消費者の感情を動かし、クチコミを促進させるためには、良い意味で消費者を裏切らなきゃならない
アドボカシー・マーケティングの考え方に則れば、顧客や見込み顧客が最高の商品やサービスを見つけることができるように、企業はアドバイスを行なう必要がある。しかも、推奨する商品は、必ずしも自社商品とは限らないのだ!
キズナの構成要素は「信用」「理解」「愛情」+α
消費者が知りたいのは、あなたの企業や、直接、消費者と対話をする担当者(中の人)の人間味なのだ
「戦略PR×広告×ソーシャルメディアマーケティング」がこれからの必勝パターン
効果を上げる施策を、効率を測る指標で測定してはならない
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『キズナのマーケティング』アスキー 池田紀行・著
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◆目次◆
はじめに
第一章 ソーシャルメディアって何?
?広告が効かなくなった本当のワケ
第二章 そして本当のキズナづくりが始まった
?あなたに興味のない消費者に好きになってもらう方法
第三章 すべてを「自分だったら?」で考える
?ソーシャルメディアマーケティング戦略の策定ステップ【実践篇】
第四章 これだけは守りたいキズナづくりの十三か条
?ソーシャルメディアマーケティングのガイドラインをつくろう
第五章 一番大きな壁は、実は社内にある
?始められない・続けられない社内リスクの回避・解決法の10ステップ
特別インタビュー 6社のキーパーソンから学ぶ
おわりに
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