2009年11月14日

『プレゼンテーションZen』 ガー・レイノルズ・著 vol.1944

【すごいプレゼン本が出ましたね】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894713284

本日の一冊は、Amazon.comの「ベスト・オブ・ブックス2008」でビジネス部門第3位に輝いた、プレゼンテーションのマニュアル書。

著者は、フォーチュン500企業をクライアントに持つプレゼンテーションの達人で、現在は関西外大で経営学の准教授も務めるガー・レイノルズ。

序文をあのガイ・カワサキが書いていることからも、著者がアメリカでどれほど支持されているのかがわかります。

内容は、日本の「禅」的な思想をプレゼンテーションに持ち込もうとしたもので、パワーポイントのデザインからアイデア発想、プレゼンの心構えまで、じつに斬新な発想で綴られています。

マーケティングの第一人者であるセス・ゴーディンによるプレゼンアドバイス、文章の達人、ブレンダ・ウェランドの教訓、アル・ゴアのプレゼンテーションを支援するデュアルテ・デザインCEOからのメッセージ、マンガ学の第一人者、マクラウドに学ぶ簡素化の技法。

まさに達人たちの英知が詰まった、プレゼンテーションマニュアルの決定版です。

カラー写真で、数多くのパワーポイント資料が収められており、これを見ながら読み進めれば、素人でも、プレゼンテーション資料のデザインノウハウがかなりのレベルまで習得できます。

デザイナーにとっては脅威、ビジネスマンにとっては福音となる良書。

ぜひ、手にとって読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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単純であることは究極の洗練である(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

なぜ日本の駅で売られているシンプルな駅弁の精神を、ビジネスに関するプレゼンテーションに取り入れることができないのだろうか?

もっと明快に、誠実に、美しく、知的な方法でコミュニケーションを取りたいのなら、「普通」のやり方を捨てて、それよりもはるかに効果的な別の方法を取り入れるべきだ。プレゼンテーションの各ステップを通じて、私が最も留意しているのは、「抑制」「シンプル」「自然さ」という3つの方針である

デザインは当初から考慮すべきものであり、最後に付け足すものではない

◆セス・ゴーディンからのアドバイス
スライドはあなたの言葉をそのままなぞったものではなく、それらの言葉を効果的に演出するものでなければならない

厳しい制約のなかで仕事をすることを強いられたとき、創造力は最大限に引き伸ばされる──そして最も豊かなアイデアが生まれてくる。完全な自由を与えられると、仕事が散漫になる可能性が高い(T・S・エリオット)

もし、たった一つの事しか聴衆の記憶にしか残らないとしたら(それでも、覚えてもらえるだけラッキーである)、それは何であって欲しいか?

プレゼンテーションのコンテンツを練る際には、常に聴衆の身になって「だから何だ(それがどうした)?」という問いを投げかけるべきだ

「脂肪100g」という言葉は、あなたにとっては具体的かもしれないが、他の人々にとっては抽象的なデータに過ぎない。山盛りのフライドポテト、チーズバーガー2個、特大のチョコレートシェイクを収めた一枚の写真の方が人々の直感に訴えるはずだ。「へえ、脂肪100gってそれぐらいなのか!」

大切なのは自分の題材に対して無慈悲な編集者になることである

画面から余分なものをはぎ取り、その本質的な意味まで突き詰めることで、アーティストはその意味を強調することができる……(スコット・マクラウド)

マンガとは簡素化によって増幅を図る表現形式である。なぜならマンガにおける抽象的な絵は、細部を排除するというより、むしろ特定の細部に重点を置こうとする努力のあらわれだからだ(スコット・マクラウド)

テキスト(もしくは図表)が最重要事項ならば、それらを表示した部分とは逆方向を見ている人物の写真は避けることが大切である

スライドデザインにダイナミックな感覚や面白みを加えたいときは、アシンメトリック(非対称的)なデザインを使うことを検討してみよう

ビッグ4──コントラスト、反復、整列、近接

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『プレゼンテーションZen』ピアソン・エデュケーション ガー・レイノルズ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894713284
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◆目次◆
謝辞
ガイ・カワサキによる序文
INTRODUCTION イントロダクション
PREPARATION 準備
DESIGN デザイン
DELIVERY 実施
THE NEXT STEP 次のステップ
フォトクレジット
インデックス

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