【世界一の職人、経営者へのメッセージ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413037286
本日の一冊は、「痛くない注射針」の開発で一躍有名となった通称、「世界一の職人」、岡野雅行さんによる人生指南書。
これまでにも何冊か出されていますが、今回の内容はどちらかといえば中小企業の経営者に向けた内容。
下請けが取引先になめられないための交渉術、理不尽な要求をされた時のケンカの仕方、ライバルに情報を盗まれないための工夫など、かなり実践的な内容を体験談をもとに語っています。
商売で大切なのは「信用」とは、誰もが言いますが、どうやったらその信用が築けるのか、はっきり書いている本はあまりありません。
その点本書は、信用を築くための仕事の仕方を指南しており、日々の仕事に役立つこと請け合いです。
たとえば、仕事において、ギャラの多寡で態度を変える人がいますが、著者はそれは違うと言います。
いわく、「「岡野は損してでもいい仕事をする」っていう信頼感があるから、つまんない仕事はこないよ。儲かる仕事は岡野に回そうっていい流れができるんだよ」
たとえ足が出ても全力で仕事に臨むこと、もらったら倍返しすること、「しきたり」に負けないためには仁義を通すこと…。
ビジネスをする上で障害となる人間関係の悩みは、ほぼすべて網羅しているといってもいいでしょう。
メルマガでは書けない社長のプライベートな悩みへの解決策も書いてあり、まさに中小企業社長のための人生指南書。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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仕事の一番の決め手は「情報」だ。そして、それを持ってきてくれるのは「人」なんだな
仕事は相手に飲まれたら負けだ。優位に立つには情報を押さえること
見るんなら、目の前の取引先の顔色じゃなくて、五年先、一〇年先を見なくちゃな
「情報を持ってる人、くれる人は大事にする」ってのが鉄則だ。はっきり言えば、ケチケチせずにカネをつぎ込めってことだよ
修理した人間が何の気なしにしゃべったことから、めぐりめぐって同業他社に秘密がバレるってこともあるんだよ
どんな仕事だって自分で考える、自分でつくるってのが、いちばん大切なんだよ。そこをはしょって、なんでもかんでも、他人の褌で相撲をとろうなんて了見じゃ、誰にも相手にされなくなるよな
ケンカをしたら、困るのはむしろ発注元の企業のほうなんだよ。一つでも部品が欠けたら製品は完成しない。それをつくってるのは町工場じゃねぇか
性格やマナーなんて、少々雑だってかまやしねぇんだよ。信用だけはなくすなよ
「恩義に報いる」ってのも攻めどころだよ。報いてくれりゃ、相手は悪い気しないから仕事が広がっていくじゃないか
カネより「人」を貯めろ
あえて「高い店」で買うと情報がついてくる
自分のところで使わないんなら、技術もノウハウも捨てちまえばいい。捨てるったっておシャカにするわけじゃない。欲しいってところに気持ちよく譲ればいいんだよ。捨てるから、こっちはもっともっと先に進めるってわけだ
電話じゃ、直接、担当者にかけたところで水かけ論で終わっちゃうし、担当者がほかの人間に言うわけないから、社内には何が起こってるか、わからないままだろ? ファックスだったらそうはならない
雇われ人根性は持たないほうがいいね。その根性に囚われちまうと、理不尽に耐えるのが習い性になるんだよ
カタキはいい仕事をしてとる。これを忘れちゃいけねぇよ(中略)盗んだアイディアで勝負したって、付け焼刃はいずれ剥がれるもんだよ
そもそも他人の金を集めてどうこうしようってのが信用できねぇよ。そんなに儲かるんならてめぇの金でやりゃあいいじゃねぇか
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『カネは後からついてくる!』青春出版社 岡野雅行・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413037286
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◆目次◆
第1講 カネより「自分の明日を変える情報」を追え!
第2講 「何倍も返ってくる」カネの使い方を知っておけ!
第3講 頭のいい人より「おもしろいヤツ」になれ!
第4講 泣き寝入りするな、やられる前に動け!
第5講 「馬鹿も詐欺師も使いこなす」ヤツになれ!
第6講 「人がやらないこと」にチャンスがある!
第7講 「世渡り力」のあるヤツにカネはついてくる!
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