【和田裕美さんの知られざる過去】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591111113
先日、訪れたギリシアのアモルゴス島で、こんなことがありました。
最終日、朝一番に朝食を食べて、借りていたバイクで出掛けようと思った土井が、外に出てみると、そこにあるはずのバイクがないのです。
「盗まれた!」瞬間的にそう思い、ホテルのご主人に相談すると、過去にも同じことがあったのだとか。
土井が泊まっていたソラリアという集落は山の上にあるので、おそらく犯人はそこからバイクに乗ってふもとの町まで帰ったのでしょう。
カギを抜いただけで完全にロックしていなかった土井が、相手の出来心を誘ってしまったのも事実だと思います。
でも、それにしてもたまにしか来ない観光客のバイクを盗むなんて。
最初は、そんなことを思い、すっかり暗くなっていました。
その時は、ちょうど9時。レンタバイク屋は10時までオープンしないので、仕方なく、近くを散歩することにしました。
すると、土井がこれまで観ていなかった、ホテル近くの素敵なスポットがたくさん見つかったり、わらを積んだロバとすれ違ったり、果ては、土井が当初行きたがっていたキクラデス文明時代の遺跡がそこにあることがわかったのです。
もし、土井が早々にバイクに乗って、遠くの町やビーチに出掛けていたらきっと出会えなかったであろう、素晴らしい風景がそこにはありました。
その後もバイクは見つからず、最終的に自分で1時間かけてふもとの町まで歩いて行き、見つけ出したのですが、夕方、レンタバイク屋に戻ってくる途中、あろうことか、バイクがパンクしてしまいました。
バイクが盗難にあった上、パンク…。
本来であれば悲惨な状況です。でも、なぜかその日一日、土井はずっと幸せだったのです。
おそらく、バイクがパンクしていなければ出会えなかったであろう素晴らしい風景が見られたからだと思います。
しかも、同情してくれたバイク屋のお兄さんが、パンク修理代を半額以下にまけてくれました。これも、不幸な目に遭わなければ経験できなかったホスピタリティです。
ちょっと長くなりましたが、このように人生には、見方を変えるだけで好転することがたくさんあるのです。
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー作家として有名な「世界No.2営業ウーマン」、和田裕美さんによる注目の新刊。
何と驚きなことに、この本のまえがきでは、和田さんがこれまで語ってこなかった不幸の数々──受験不合格、医療ミスによる母の死、外資系企業でのリストラ、離婚──が書かれています。
あの笑顔の裏にそんな壮絶な人生があったとは…。正直、驚いてしまいました。
本書では、そんな和田さんが、数々の苦難を乗り越えるために活用してきた「陽転思考」を紹介。
ポジティブシンキングが不幸から目を背けるのに対して、この陽転思考は、事実をありのままに受け止め、とらえ方を変えるというもの。
この「事実はひとつ 考え方はふたつ」の考え方は、現在困難に直面している、多くの方に励ましを与えるに違いありません。
自分の人生を前向きにとらえ、未来に希望を持ち続けるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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悲しい事実は消えないけれど、考え方を変えれば、それらすべては「よかった」に変わります。そして、私は楽になりました。過去と、そこにあった感情からは自由になれました
人生にはいろんなことが起こります。失恋、失業、失敗、挫折、病気……大切な人が亡くなるとか。無責任なように聞こえるかもしれませんが、泣いても笑ってもそのような事実が消えるわけでもないし、死んだ人が生き返ることもないのです
「事実はひとつ 考え方はふたつ」
とにかく、自分の口から嘘でもいいので「よかった」と言うのです。
「怪我をしてよかった」
「失敗してよかった」
「財布をなくしてよかった」
そして、そこから自分に問いを立てます。「なぜ?」と自分に聞くのです。理由を見つけてから「よかった」と言うのではなく、先に「よかった」と言ったあとに理由を探すのです
未来は、過去のものさしでは絶対に測れません
ふたつの選択肢を目の前におくと、どちらかを選べるのです。選ぶということは、すなわち「決断する」ということなのです
二者択一でも1週間後には128通りの人生がある
速いことばかりがいいと言うつもりはありません。ただ、悩んで苦しんで結局、何もしないで生きている時間は長くないほうがいいに決まっています
人生の時間って限りがありますよね。苦しい経験にこだわって、その後の人生が「つらくて苦しい牢屋」に囚われたままだなんて、時間がもったいないと思いませんか?
人生の挑戦を棄権して生きていたら、いったいどんな人生になるのか? 考えるだけでも恐ろしいことです
失敗を怖がらないで前に進めるようになると、先延ばしも同時になくなってきます
完璧な人なんていないのだから、その人の「いいところ」をちょっとでもいいから見つけてあげて、その部分をうまく引き出してあげるのがいいつきあい方
人を褒めるためには、「くそー悔しいなあ」と思う嫉妬をまずは超えないといけません
嫌な人も苦手な人もすべて何かを学ばせてくれる対象
苦手なこと、嫌いなことに挑戦するなんてなかなか自分から求めないことです。だからこそ、苦手なことが好きになるチャンスをもらえるだけでもありがたい
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『人生を好転させる「新・陽転思考」』ポプラ社 和田裕美・著
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◆目次◆
第1章 陽転思考を身につける10のステップ
第2章 陽転思考で、あなたの人生は好転する
第3章 陽転思考で生まれる14の思考パターン
第4章 陽転思考が定着する9つのプロセス
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