【偉人たちの志に触れる読書】
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本日の一冊は、平たく言えば、いわゆる偉人の名言集。しかしながら、その辺に転がっている名言集とは、ひと味違います。
著者の久恒啓一さんは、多摩大学の教授であり、『図で考える人は仕事ができる』などのベストセラーを持つ著者ですが、じつは、ある違った顔を持つ人物。
※参考:『図で考える人は仕事ができる』
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その顔とは、いわゆる「偉人フリーク」です。
じつは著者は、2005年の正月から、「人物記念館の旅」と称して、全国各地の人物記念館を巡り、本書の内容は、その研究の結果、まとめられたもの。巻末には、人物記念館の一覧もついています。
集められた名言も質の高いものが多く、芸術家から政治家まで、幅広い人物の言葉が収められています。
土井も知らなかった名言がいくつもあり、一瞬にして宝物となったのですが、ただ一点、残念だったのが、山本五十六の言葉。
本書では、「してみせて、言って聞かせて、やらせてみせて、それで誉めれば人は働く」となっているのですが、なぜこれを採用したのか、土井にはちょっとわかりかねます。
一般的な言い回しではないので、もしこれを採用した理由があるなら、注釈があってもよかったのではないかと思います。
そのほかは、棟方志向、佐藤一斎、内村鑑三、小林一三、上杉謙信などの読み応えのある名言が並んでおり、何度も読み返したい内容です。
名言が好きな方、人生の指針が欲しい方、自分を奮い立たせたい方は、ぜひ読んでみてください。
久々におすすめの名言集です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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棟方志功はゴッホにはならずに、世界のムナカタになった。
人は何になるか?
──人は自分自身になっていくのである。
一燈を提げて暗夜を行く。
暗夜を憂うことなかれ。
ただ一燈を頼め。(佐藤一斎)
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る(高村光太郎)
父母に棄てられたる子は、家を支える柱石となり、
国人に棄てられたる民は、国を救う愛国者となり、
教会に棄てられたる信者は、信仰復活の動力となる。(内村鑑三)
鋭きも鈍きも共に
捨てがたし
錐と槌とに使い分けなば(広瀬淡窓)
下足番を命じられたら、
日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしてはおかぬ(小林一三)
生きんべくんば民衆とともに、
死すんべくんば民衆のために。(布施辰治)
死なんと戦えば生き、
生きんと戦えば
必ず死するものなり(上杉謙信)
行いは俺のもの、批判は他人のもの。
私の知れた事ではない(勝海舟)
少にして学べば、即ち壮にして為すことあり。
壮にして学べば、即ち老いて衰えず。
老いて学べば、即ち死して朽ちず。(佐藤一斎)
他人様のお掘りになったところを、
サラにもう一間ずつ余計に掘りました(古河市兵衛)
時日と忍耐とは
桑葉をして絨毯に変ぜしむ(岩倉具視)
カネを残すのは下、
事業を残すのは中、
人を残すのは上。(後藤新平)
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『一流になる力』講談社 小宮一慶・著
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◆目次◆
志を立てる
志を育む
志を磨く
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