2009年7月16日

『2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート』長谷川和廣・著 vol.1823

【社長アタマを叩き込む一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761266031

本日の一冊は、これまでに2000社を超える企業の再生事業に参画し、赤字会社の大半を立て直してきた著者が、27歳のときからしたためていたという仕事ノートを公開したもの。

経営のプロ、それも企業再生を手掛ける方が著者ということで、経営の質を高めるためのヒントも数多くありますが、何と言っても注目は、経営者が評価する人材になるためのヒント。

「なぜ頑張っているのに評価されないのか」と思っている方には目から鱗、意外な上司の視点が見えてくるはずです。

「本当のプロとは、エラーをしない人のこと」
「仕事がどれだけできるかは使えるフォーマットをどれだけ持っているか」

また、幹部候補に対しても、「役に立つ管理職であるために大切なことは、経営環境のなかで、自社に影響を及ぼすと予想される先行指標をどれだけ見つけることができるか」と述べており、今後の能力開発に必要な視点をいくつも提供してくれています。

1ページ1トピックのシンプルな構成なので、通勤電車のなかでも、余った時間にでもちらりとめくって読める点が○。

成果を出せる人材になるために必要な考え方が、180ページ足らずのなかに、ギュッと詰まっています。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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プロフェッショナルというと、何だか人間ワザでは想像もつかないような華々しいファインプレーを連発する人物をイメージするかもしれません。しかし、本当のプロとは、エラーをしない人のことです

役に立つ管理職であるために大切なことは、経営環境のなかで、自社に影響を及ぼすと予想される先行指標をどれだけ見つけることができるか

◆あなたが本当の「人財」になるための8つの言葉 ※一部紹介
1.人柄がよくなろう
3.雑学を学ぼう
5.金の切れ目が縁の切れ目と割り切ろう
6.どんなに信じ合っても裏切りがある、という「人間の本質への
諦観を持つ」
7.本物は絶対に生き残る

不況において企業が取るべき道は3つです。市場のシェアを奪うか、自己をスケールダウンするか、海外に進出するか

厳しい市場のなかで、財務体質の弱い企業が淘汰され、寡占化が進む

ビジネスというのはゲームに似ています。でもゲームとまったく違う点が一つあります。それは「プレー中にルールが変わる」という点です

足が遅いという短所より、「泳ぎがうまい」「寿命が長い」というカメの長所を引き出すルールを見つけ出す能力がビジネスには重要

ダメな社員は「どうせ会社のカネだから」と、少々コスト高になってもつい自分のカラダが楽な道を選びがち

ビジネス上での人間関係の基本は「金払い」につきます

◆動物に学ぶ、生き延びるための行動
1.積極的に敵を出し抜く
2.貝やエビのように硬い殻を持って攻撃から身を守る
3.再生力を持つ
4.捕食者が生息しないところに生息する

ドーピングにもひっかからないような栄養ドリンクでも、それに頼るハートの弱さは、土壇場で必ず安易な行動を引き起こす要因となる

縮小市場では消費者の多くは「機能」と「価格」にしか判断基準を定めません

仕事がどれだけできるかは使えるフォーマットをどれだけ持っているかだ!

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『2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート』 かんき出版 長谷川和廣・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761266031
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◆目次◆
はじめに
1章 プロ社員にならないと生き残れない
2章 仕事でいい結果を出す人は、この行動がちょっと違うだけ
3章 「あなたしかいない!」と思わせる
4章 一流になれる人はここが違う
5章 自分も会社も生き残る
6章 会社から大切にされる人、されない人
7章 売ることを知っている人は強い
8章 自分の得意技を持ちなさい!

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