2009年6月15日

『フィッシュボーンノート術』駒井伸俊・著 vol.1792

【マインドマップより簡単にできる!伝統あるツール】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894513471

本日は、知っている方にとっては「何をいまさら…」、知らない方にとっては「そんな方法があったのか!」というノート術を紹介。

もともとは、東京大学名誉教授の石川馨先生が発明し、1952年に川崎製鉄で初採用。その後、トヨタ、日産、ヤクルト、日立製作所をはじめ、国内の名立たる大企業に広まった、実績あるノート術ですが、最近は、話題に上ることがあまりありませんでした。

そのノート術の名前は、「フィッシュボーン」ノート術。

マインドマップのように、情報を図示していくノート術ですが、書き方はこちらの方がはるかに簡単。好みに応じて応用も可能です。

テーマを魚の頭に掲げ、その後、背骨、太骨、中骨、小骨、孫骨というように、詳細化した情報を載せていく。

このフォーマットに、5W1HやSWOT、3C、4P、4Mなど、コンサルタントが使うフレームワークを載せることができるので、分析をしたり、議論したりする際にも、威力を発揮します。

さらに、読書やセミナーなど、インプットの質を高めるのにも役立てることができるので、ビジネスマンには重宝するノウハウだと思います。

本書では、この「フィッシュボーン」の書き方から分析ツールとしての活用法、フィッシュボーンを使った読書術、そして書いたものをデジタル管理する方法まで、かなり実践的なノウハウが説かれています。

土井も、これから社内の会議は、この「フィッシュボーン」でやりたいと思っています。

マインドマップには乗り遅れたけれど、強力な情報処理ツールが欲しい、という方、マインドマップに挫折してもっとシンプルなツールが欲しいと願う方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「フィッシュボーン」を考え出したのは、東京大学名誉教授の故・石川馨先生です。1952年、川崎製鉄で初めて使われ、大きな成果を
あげ、超一流企業がこぞって使い始めました。

構造化と視覚化の両方を実現する「フィッシュボーン」

「フィッシュボーン」は、QC活動の7つ道具のひとつであり、「問題解決技法」や「品質管理技法」の多くの本にとり上げられています

フィッシュボーンの書き方は、いたってシンプル!頭、背骨、骨、骨…だけです

商談などの場合、キーパーソン、予算、ニーズ…などといった情報収集しておきたい項目をあらかじめ大骨としたフィッシュボーンを作成しておくと、収集漏れがなく便利です

少し工夫して、実際に魚の顔の絵を描いて、喜怒哀楽の感情を表現すれば、全体でどのようなことを表現しようとしているのかがよくわかります

フィッシュボーンだけでなく、マインドマップなど思考を視覚化しようとする技法は、「で、結局なんなの?」と結論がわかりにくいことがあります。そこで、テーマ(魚の頭)に対する結論(わかったこと、いいたいこと)を背骨を太くしてそこに記載します。そうすれば、テーマと結論が魚の頭と背骨を見れば一発で把握できます

◆フレームワークの代表選手 ※あまり言われないものだけピックアップ
4M:Man(ヒト)、Machine(機械)、Material(材料)、Method(方法)の頭文字
プロセス:「○○前、○○中、○○後」、「過去、現在、未来」、「朝、昼、晩」、「購買、生産、物流、販売、アフターサービス」、「受注、出荷、請求、回収」など

「短期記憶」を「長期記憶」へ移すために、「記憶したいこと」と「他のこと」に「つながり」をつけることで記憶の構造化を図ります(精緻化リハーサル)

出張やイベントなどの際に、フィッシュボーンを作って、次回のときのために保管しておけば、瞬時に記憶がよみがえります

手書きで書いたフィッシュボーンを手持ちのプリンターなどでスキャンします。スキャンしたデータに、前述の要領でファイル名をつけます。それを添付ファイルとしてメールに添付し、そのファイル名と同じ件名のメールを自分宛に送ります

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『フィッシュボーンノート術』フォレスト出版 駒井伸俊・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894513471
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◆目次◆
プロローグ 「フィッシュボーン」ノート術とは?
第1章 「フィッシュボーン」ノートの書き方
―誰でも簡単に!今スグ書ける!シンプルな方法
第2章 フィッシュボーン勉強法&読書術
―「資格試験」「語学学習」「記憶」「速読」「セミナー」
で効果を発揮する方法
第3章 フィッシュボーン仕事術
―「問題解決」「コミュニケーション」「時間管理」「プ
レゼン」「交渉」「アイデア」に使う方法
第4章 フィッシュボーン「パソコン」術
―ITとノートを連動させる方法
第5章 夢をかなえる!フィッシュボーン
―目標達成・自己実現するための方法
あとがき

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