【ITベンチャーの旗手が若手ビジネスマンにアドバイス】
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本日の一冊は、サイバーエージェント代表取締役社長CEOの藤田晋さんが、ベストセラー『渋谷ではたらく社長の告白』以来、ひさびさに放つ新刊。
※参考:『渋谷ではたらく社長の告白』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/434440999X/
もともとは雑誌「日経ビジネスアソシエ」で連載している「渋谷ではたらく社長のキャリアアップ塾」を加筆修正したもののようですが、20代、30代のビジネスマンにはぜひ読んでいただきたい内容です。
著者の経営に対する考え方、部下指導の考え方、人を動かす秘訣など、ポイントを挙げればきりがありませんが、とくに注目していただきたいのは、著者が会社で実際にやっていること。
出世させる人間には実績よりも人格を求める、自分の仕事の成果を粗利で考える、いいアイデアを出した人に座布団をあげる、新入社員の顔を単語帳を使って暗記するなど、著者の仕事における努力・工夫が伝わってきて、じつに参考になります。
また、読書家の著者らしく、随所に古今東西の著名人の言葉が引用されており、読み物としても楽しむことができます。
現在、仕事が楽しくない、先行きが見えない、次の目標を見つけるのに苦しんでいる、という方は必読。
また、組織に新しい風を吹き込みたいと思っているマネジャーにも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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怒られても頑張って次の一歩を踏み出す。そういうクセをつけるために、当社では最初の研修で現実以上の厳しい怒られ方を経験してもらっています
どんなに忙しくても、前向きな気持ちさえあれば頑張れます。「自分だからこの量の仕事をさばけているんだ。会社にとって自分はかけがえのない存在だ」と気持ちを切り替えれば、モチベーションアップにつながりますし、良い人事評価を呼び込むと思います
どんな事業も仕事も、顧客が何を考えているのかを探り、顧客が求め望むものに応えることから始まります。ただ単に好きなことをしていて成功しようなんて虫が良すぎます。そもそも自分の身近な上司の望むものすら汲み取ろうとしない人に顧客の望むものを汲み取ることなどできるでしょうか
問題のある社員を間違えて上司に抜擢してしまうと、1人のせいで複数の部下が腐ってしまいます。このため当社は、上司に実績よりも人格を求めます
異動の際に重要なのは、上司から異動の意義や目的、そしてそれがいかに大事であるか、しっかり説明を受けることです。それをせず、異動した先で腐ってしまうと最悪です。一度仕事以外の生きがいを見つけてしまうと、ビジネスパーソンとしては永遠のリタイアです
能力のアピールより相手への関心がいかに高いかを示す方が、好意を得るのには早道
場数を踏むうちに、仕事の段取りを覚え、顧客のニーズが分かるようになり、入社初年度で5000万円の粗利益に貢献することができました
ビジネスの場では、若さは隠せるものなら隠した方がいい
「偉い人」や「できる人」より「志の高い人」とつき合うこと
ロールモデルとは、裏を返せば「前例」なのです。前例とは追うものではなく、打ち破るもの
「すべきでない」を決めれば成長は早くなる
できる人ばかりだとチームで目標を“握れなくなる”
当社では「結局は管理職が偉い」という従来のイメージを払拭し、上級専門職になることがとても名誉なことだと誰もが思えるような雰囲気作りをしています
詰まるところ、集中するとはいかに1つのことにのめり込めるかというより、いかにそれ以外に気を散らさないでいられるかが問われる
新聞は興味のないところから読もう
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『藤田晋の仕事学』日経BP社 藤田晋・著
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◆目次◆
はじめに
第1章 職場に不満がある人に
第2章 成長速度を上げたい人に
第3章 円滑な意思疎通のために
第4章 初めて上司になる人に
第5章 自ら考え実現するために
第6章 今すぐ結果を出すために
第7章 オフにも成長するために
あとがき
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