【勝間さん絶賛、全米100万部ベストセラー】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062153920
本日の一冊は、発売3カ月で全米100万部を突破したという、マルコム・グラッドウェルの大ベストセラー『OUTLIERS』の待望の邦訳。
しかも、訳者・解説者を務めるのは、あの勝間和代さんです。
「outlier」というのは、「外れ値」のことで、「中心やその近くの集団から、著しくかけ離れた地点や、まったく異なる分類に属する存在」のこと、転じて「天才」のことを意味します。
本書では、そんなずば抜けてすごい天才たちを研究し、そこから見出された意外な「偶然」と、成功者たちが手にした「好機」に着目。そこから、成功の法則を明らかにしています。
たとえば、カナダでは、有名スポーツ選手になるのは、一月、二月、三月生まれが多い。これは、単に誕生月が早い子どもほど、身体的な発育がいいためで、スポーツ選手の場合、この優位性がその後も長きにわたって保たれる。
また、真に世界的なレベルに達するには、「一万時間におよぶ訓練が必要」など、興味深い原則を、豊富な事例とともに述べています。
生年月日と教育環境、社会に出た時の年齢、そして育ちから受けた精神的な影響まで、およそ天才を育てるのに必要なありとあらゆる要素が、意外な視点から紹介されています。
われわれは生まれつき不平等であり、成功を考えるなら、その不平等が不利にならないキャリア形成を考えること。
本書が教えてくれるのは、成功の法則であるのと同時に、人生戦略を持つことの重要性でもあります。
子どもの教育にしろ、自分の教育にしろ、ただ単に不安から動いては、コトをし損じます。
本書で天才を作る条件について学び、その上でどんな教育戦略を立てるのかを考えるべきでしょう。
正直、既に知っている話も多かったのですが、知らない人にとっては、驚くべき事実だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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何もないところから身を起こした者などいない。誰でも出身と支援者から恩恵を受けている
成功者たちの出自を訊ねてこそ、成功者とそうでない者の背後に潜む本当の理由が見えてくるのだ
カナダでは単に、同じ年齢の少年を集めてクラスをつくる場合、年齢を区切る期日を「一月一日」に設定しているからだ。つまり、ある少年は一月二日に一〇歳になり、別の少年はようやく同じ年の暮れに一〇歳になる。思春期前のこの年齢では、一二ヵ月の差が身体の発達に大きな違いを生む
一万時間より短い時間で、真に世界的なレベルに達した例を見つけた調査はない
ビル・ジョイは早々に、タイムシェアリングでプログラミングを学ぶ特別な好機に恵まれた。それは大学一年生、一九七一年のことだ。ビル・ゲイツは、リアルタイムのプログラミングを学ぶ好機を与えられた。中学二年生、一九六八年のことだ
◆歴史上の世界の富豪ベスト75
七五人のうち、実に一四人が一九世紀半ばの一〇年間のうちに生まれたアメリカ人なのだ(中略)一八六〇~七〇年代、アメリカ経済はおそらく一七七六年の独立以来、最大の転換期を迎えていた。鉄道が敷かれ、ウォール街の重要性が増す。工業生産が本格的にはじまる。古い経済のルールが壊され、新たにつくられる。このリストが示すのは、その転換期を迎えたときの年齢が重要だということだ
IQと成功の関係が成立するのも、”ある程度の段階”までだ。IQが一二〇程度を超えれば、どうやら実社会でのはっきりした優位点には転換されないようなのだ
Cグループの子どもたちには何が欠けていたのか?(中略)それは、子どもたちに実社会で生きていく準備をさせるためのコミュニティだ
とつぜん、保守的な法律事務所の望まない仕事である敵対的買収や訴訟が、どの法律事務所も欲しがる仕事になった。そしてそのとき、にわかに重要性を増したその分野の専門家は誰だったか? かつては主流になり得なかった二流の法律事務所
ニューヨークでは、一九三〇年代初期に生まれた世代は、ひとクラスあたりの人数が二五年前と較べて半分ほどだった。学校は前の世代のために建てられたばかりで、まだ新しい。おまけに大恐慌のころの教師たちは高い力量を備えていた
集中して長く机の前に座り、延々と続くアンケートに丁寧に答えていく生徒の国と、数学の成績がいい生徒の国がまったく同じ
裕福な家庭の子どもが貧困家庭の子どもに対して持つ優位点は、事実上、生徒が授業を受けていないあいだの学び方の違いにある
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『天才!成功する人々の法則』講談社 マルコム・グラッドウェル・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062153920
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◆目次◆
プロローグ ロゼトの謎
第一部 好機
第一章 マタイ効果
第二章 一万時間の法則
第三章 天才の問題点 その一
第四章 天才の問題点 その二
第五章 ジョー・フロムの三つの教訓
第二部 「文化」という名の遺産
第六章 ケンタッキー州ハーラン
第七章 航空機事故の“民族的法則”
第八章 「水田」と「数学テスト」の関係
第九章 マリータの取引
エピローグ ジャマイカの物語
解 説 勝間和代
注 解
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