【人気シリーズに「社長力」登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596979
本日の一冊は、小宮一慶さんの人気シリーズ、「○○力養成講座」待望の最新刊です。
今回のテーマは「社長力」ということですが、もちろん、これから社長を目指す方、経営センスを磨きたい方にも役立ちます。
でも、おそらく一番役立つのは、現在、第一線で経営をしている中小企業経営者ではないでしょうか。
お客さま第一主義を徹底すること、キャッシュフロー経営を実践することといった基本にはじまり、「For the company」の原則、ビジョン・志の意味、危機に備えた経営の秘訣まで、じつに細かな点にまで言及しています。
「ダメな会社は、社長が部長の仕事をし、部長は課長の仕事をし、課長は係長の仕事をし、係長は平社員の仕事をしている。それで平社員はというと会社の未来を憂えている」といった一倉定氏の言葉。
「社長のセルシオのために働いていると思うと、アホらしくて働けない」と言った若い女性従業員の言葉。
そして、「同じことを部下がやっても許せますか?」という「For the company」の判断基準。
本書は、社長が自己満足のために読み、部下に「読んでおけ」といって与える類の本ではなく、社長自ら読んで実践してからでなければ、部下に見せてはいけない本です。
つまり、それだけ経営者にとって重要な事柄が書かれているのです。
自らを高め、本当にいい社長になろうと願う人に、またこれから社長を目指す人に、ぜひ読んで欲しい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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お客さま第一を徹底し、キャッシュフローを稼ぎ、それを将来のために人材や設備に投資し、さらに、財務改善に使うこと――これらの鉄則は、バブルが崩壊しようが、金融危機であろうが、いかなる時代にも必要な原理原則です
◆経営に求められる3つの条件
1.企業の方向づけ 2.資源の最適配分 3.人を動かす
「ダメな会社は、社長が部長の仕事をし、部長は課長の仕事をし、課長は係長の仕事をし、係長は平社員の仕事をしている。それで平社員はというと会社の未来を憂えている」(一倉定)
「社長のセルシオのために働いていると思うと、アホらしくて働けない」と言った若い女性従業員の言葉をわたしは一生忘れないと思います。この会社は、ほどなくして倒産しました。つまり、みなが求めていたのは、何よりもまず「働く目的」でした。お金の問題以上に、「働く意味」であり「意義」でした
人は通常のときには給料についてくる。しかし、しんどいときにはビジョンや志についてくる。
得意な事業領域に資源を集中してこそ他社との違いを明確にできます
小さな挑戦は、前向きな社風づくりの基礎ともなる
「創造」は神さまの世界。「弱肉強食」は動物の世界です。レベルが低いのです
拡大しようとするときには、同時に「小さくなる能力」も確保しておく
「社内の事情でやっている会議が忙しくて、外からかかってきた電話に出ることができません」と言っているのは、役人と同じ発想
「お客さまは、製品の不具合は少しなら許してくれるが、サービスの悪さは決して許してくれない」(ある社長の言葉)
◆著者の近所のスーパーへの不満
せっかくポイントカードを発行して、こちらの名前や購買回数などが分かっているにもかかわらず、レジの最中に「小宮さまいつも有り難うございます」や「○○以来のご来店ですね」といった個別の会話をしない
「意識改革」よりも、電話を三コール以内にとるとか、お客さまを玄関先まで見送るといった、やっているかやっていないかがはっきりする行動を変えるほうが、よほど社内の雰囲気を変えられます
いちばんよいのは、銀行と関わる時間を短くすることです
リーダーがものごとを判断するときの基準は、「For the company」でなければなりません(中略)「For the company」かどうかの基準は簡単です。同じことを部下がやっても許せますか?
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『「社長力」養成講座』ディスカヴァー・トゥエンティワン 小宮一慶・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596979
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◆目次◆
はじめに
社長力1 ストラテジー力
社長力2 マーケティング力
社長力3 ヒューマンリソース・マネジメント力
社長力4 会計力
社長力5 リーダーシップと人間力
あとがき
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