2008年12月1日

『伝説の外資トップが説くリーダーの教科書』 新 将命・著

【課長で終わらないための教科書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270004401

おかげさまでエリエスにも新しいスタッフが入り、既存社員もかなり定着してきました。

部下の失敗を見てはキレ、怒鳴り散らしていたかつての土井とはえらい違いようだと、自分自身のことながら驚いています。

じつは土井が今のように変わることができたのは、本日ご紹介する一冊、『伝説の外資トップが説くリーダーの教科書』の著者、新さんのおかげなのです。

日本経営合理化協会さんのCDを聴いて以来、勝手に慕っているだけですが、このCDで紹介されていた「部下を4つのタイプに分けて管理する」方法を意識した瞬間、自分に何が足りなかったのか、理解できたのです。

中小企業の社長というのは、できる個人として独立する人が多いのですが、そういう人は、決まってマネジメントの壁に当たります。

本日ご紹介する一冊は、その壁を破るための方法が書かれた、まさに中小企業経営者、マネジャー必読の一冊です。

著者の新さんは、日本コカ・コーラのブランドマネジャーを経て、日本人で初めてジョンソン・エンド・ジョンソンの社長に抜擢された人物。

本書には、そんな氏が40年以上のビジネス経験(社長職3回)を経てつかんだという、普遍のマネジメント原理が書かれています。

人気ではなく人望を得ること、「無用の学」のすすめ、「理念」「目標」「戦略」の3点セットで示す方向性、権限委譲の2つの条件、部下を4つのタイプにわける管理方法…。

経験者にしか語れない、極めて実践的な内容が盛り込まれており、じつに読み応えがあります。

規模の大小を問わず、チームを束ねるリーダーの方には、ぜひ読んでもらいたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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サラリーマンとは、会社に仕事をしにいく人のこと(中略)では、ビジネスマンとは何か。会社に結果を出しにいく人のことだ

リーダーは結果を求められるからこそ、結果を出すための前提を心得ておく必要がある

トップが「チャレンジ!」などという言葉を百万回、社員に向かって叫ぶよりも、最も大きな損害をもたらした社員に社長賞を与えるというやり方のほうが、はるかにインパクトが強かったことはいうまでもない。後発ながら世界の自動車メーカーへとのし上がった、あの草創期のホンダの奇跡は、そんなリーダーの無言のメッセージがあってこそ、だったのである

普通の人でも、優れた人になる方法がある。それは、普通で、当たり前のことを継続することである

自信には含まれているが、それ以外には含まれていない要素がひとつだけある。「学ぶ心」だ。この心は死ぬまで持ちつづけたほうがいい

「三」カ月以内に、いまの年収よりも「三」割以上のアップの条件で、「ウチで働いてください」という会社が「三」社以上あるか。これが三つともクリアされているならば、その人は本物である

上司に求められるのは「人気」ではなく「人望」である

なぜ人はついていくのか。端的にいうと、その人についていけば、トクだと思うからである

哲学、宗教、歴史、文学など、一見「無用の学」と見えるビジネス書以外の本も、ときには手にとり、目にして、心の糧にしたいものである。伸びる人は学ぶ人である

方向性とは何かといえば、「理念」「目標」「戦略」の三点セット

ないとあきらめるのが三流の人。自分でつくるのが二流の人。上司や部下を巻き込んでつくるのが一流の人である

◆正しい権限委譲の条件
1.中間報告を受ける 2.ヒントを与える

◆部下の四分類
1.人財 2.人材 3.人在 4.人罪

◆多長根の原則
・多面的観察 ・長期的視点で見る ・根本は何かに立ち戻る

◆正しい経営のためのリーダーの原則
1.自社の強みを生かしきれないことはやらない
2.企業イメージやブランドイメージを損ねることはやらない
3.継続性のないことはやらない
4.単なる他社のまねはしない
5.儲からない仕事はやらない

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『伝説の外資トップが説くリーダーの教科書』ランダムハウス講談社 新 将命・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270004401
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◆目次◆

はじめに
第1章 これからリーダーになる人へ――上司の心得
第2章 リーダーとして歩き始めた人へ――上司としての認識
第3章 リーダーシップをさらに磨きたい人へ――上司のスキル
第4章 選ばれたリーダーをめざす人へ――上司の役割
付録 リーダー人財度カルテ
おわりに

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