2008年12月3日

『仕事が速くなるプロの整理術』吉越浩一郎・著

【締切日順に収納するメリタ式とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482226534X

本日の一冊は、トリンプを19期連続増収増益、残業ゼロに導いたカリスマ経営者、吉越浩一郎さんが、その整理術を公開した一冊。

ベストセラーとなった『「残業ゼロ」の仕事力』は、著者の会社でのマネジメントの試みが中心でしたが、今回の本は、著者のデスク周り――書類のファイリングノウハウやデッドラインの管理方法、メールの管理方法などを説明しています。

※参考:『「残業ゼロ」の仕事力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820717138/

さすが大きな組織のリーダーを務めていただけあって、複数いる部下の仕事の進捗をどうやって管理するか、という点にも言及しており、じつに実践的な内容となっています。

ファイルの仕方や図解の方法などは、その都度写真や手書きイラストで説明されているので、具体的にどうやればいいかが一目瞭然です。

なかでも画期的なのは、「書類を『仕事の締め切り日』によって日付順に収納する」というメリタ式の整理術。

ここまでマメな管理ができるかどうかは別にして、仕事の書類を締め切り日順に整理するというのは、いいアイデアだと思います。

また、iPhone+「さいすけ」でグーグルカレンダーにアクセスする方法も、人によってかなり重宝すると思います。

吉越さんの一連の著書を読んで、具体的なツール、ノウハウを知りたいと思っていた人には、まさに待望の一冊。

デスクがいつも散らばっている、という人にはぜひ読んでいただきたいと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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書類を「仕事の締め切り日」によって日付順に収納する

必要な情報を必要なときに取り出せる体制を整える

仕事に使うツールは、シンプルで使いやすく、簡単に手に入る汎用的なものがいい

仕事のデッドライン(締め切り)の日付によって、案件別のクリアファイルを整理します

終わった仕事の書類は、保存しなければいけない理由がない限り、破棄

一番使いやすいものに統一するのは、効率を上げるための鉄則

・書類を一つの案件ごとにクリアファイルに入れます
・たとえ紙が一枚しかない場合でも、必ずクリアファイルに入れます
・デッドラインの日付を書き込み、○で囲みます

◆5色のクリアファイルを使い分ける
赤:「緊急」の書類
緑:「定期的」な案件
オレンジ色:「スケジュールにかかわるもの」
黄:「秘書向け」
無色:四つに入らない通常業務の案件

頼んだことを書き留めておくことは、社長ではなくても、すべてのビジネスパーソンにとって大事なことです(中略)人に頼んだことは、必ず状況をチェックする必要があります

「長期間にわたる仕事は、1日単位でデッドラインを入れて書類を管理することはできない」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。仕事を分解して、それぞれにデッドラインを設定すればいいのです

上司に「この日までに報告しろ」と求められた仕事があったとしたら、上司から求められたデッドラインの日付で管理してはいけない

デッドラインを引かれる立場から、引く立場になれば、仕事の上で優位に立てる

図を描いて見せると、相手の理解は速くなります

経営者は、会社を変えるためにやるべきこと、すなわち「緊急性は低いけれど重要なこと」に社員を取り組ませなければいけないのです。そこで「緊急性が低い」という認識を変えさせるために、デッドラインを設定して、強制的に「緊急性が高い」という認識を持たせる

グーグルカレンダーをiPhoneで快適に使うため、私は「さいすけ」というソフトを使っています

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『仕事が速くなるプロの整理術』日経BP社 吉越浩一郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482226534X
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◆目次◆

はじめに
PART1 整理術の基礎
PART2 メリタ式の書類整理術
PART3 図とイラストの描き方
PART4 アナログとデジタルの融合
PART5 整理術を活かす働き方

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