【「本番に強い」脳をつくる方法】
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本日の一冊は、脳死寸前の患者の生命を救い、世界的な大発見となった「脳低温療法」の発見者であり、脳外科の第一人者、林成之さんが教える、「勝負脳」の鍛え方。
私たちは、「いざというときに緊張して体が動かない、集中すべきときに注意が散漫になる」など、いわゆる精神的な「負けパターン」に陥ってしまうことがあります。
著者によると、これは負けパターンを克服する脳のしくみがわからず、「勝負脳」を使いこなせていないから。
この「勝負脳」というのは、著者の造語で、ひと言でいえば、「勝負に勝つための戦略を練る知能」のこと。
本書では、「打撃の神様」と呼ばれた巨人軍の川上哲治や、シュートする前から入るかどうかがわかるマイケル・ジョーダンなど、この「勝負脳」を最大限活用しているスポーツ選手の事例を取り上げ、彼らのすごさを分析しています。
興味深いのは、勝ちパターンをたくさんイメージ記憶として蓄えた選手が勝つ、ということ。
昨日ご紹介した張本勲さんの『最強打撃力』の内容とも合致するところがあり、じつに参考になりました。
※参考:『最強打撃力』
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どうすれば、勉強ができるようになるのか、記憶できるようになるのか、そして本番に強くなることができるのか…。
勝負の際に知っておきたい脳のしくみが、この一冊でスッキリ理解できます。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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記憶が心と連動しているということは、とりもなおさず、人間の知能が心と連動しているということ
バッターは、ピッチャーが投球動作をしている段階から、ボールが手元にくるまでの軌道をイメージ記憶をもとに予測して、バットを
振るのです。だから、時速一五〇キロ以上の豪速球でも打つことが可能になるのです
バッティングの達人とは、過去に成功したときのイメージ記憶を膨大に蓄え、それをあらゆるボールに対して当てはめることができる人のことです
ジョーダン選手の予知能力とは、ゴールインを常人よりもはるかに早い段階から強くイメージすることによってもたらされるもの
自分の得意なこと、好きなことと連動させてイメージ記憶をつくる
決断と実行を速くするには、一瞬の観察でその本質を見抜く観察力の鋭さを鍛えること
頭がよくなるには、まず何といっても記憶力を高めることが必要
学校の先生は、子供に好かれる人でなくてはなりません。嫌いな人から教えられたことは身につかないからです
◆イメージ記憶が出やすい条件をつくる覚え方 ※一部紹介
1.人の話はできるだけ興味を持って、感動して聞く
4.覚える内容を、自分の得意なものと関連づける
6.覚える内容について、自分で独自に考え、勉強する
しょっちゅう叱られていると、脳は苦しくなって、脳自身を守るた
めに叱っている人の話を受け流すようになります
相手の長所を打ち砕くことこそが勝負脳が求める究極の姿であり、そのための練習は、勝負脳をますます強くする
日頃鍛えておくべきは、自分に都合の悪いことも直視できる力
苦しい状況そのものを好きになることが大切
結果を意識するのではなく、それを達成するために必要な技、作戦に気持ちを集中させる
記憶力を高めて頭をよくするのも、運動神経をよくするのも、つまるところ心の機能を高めることで実現する
人間はバランスの偏った運動訓練をおこなうと、脳がうまく使えなくなります
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『<勝負脳>の鍛え方』林成之・著
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◆目次◆
序 章 脳を知れば勝てる
第1章 脳はこんな働き方をしている
第2章 これが勝負脳だ
第3章 「心・技・体」を科学する
あとがき
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