【衝動買いマーケティングのすすめ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844370472
本日の一冊は、広告代理店、企画・マーケティング会社等で、資生堂、新日本石油などのマーケティングを担当、現在は店舗ビジネス向けに人材育成を行う著者が、「衝動買い」を誘うテクニックを紹介した一冊です。
流通経済研究所の調査によると、「商品をあらかじめ決めて購入する計画購買は約2割に留まり、約8割が来店してから購入商品を決める非計画購買(衝動買い)」。
つまり、衝動買いを究めれば、大きな売り上げアップが見込める、ということにほかなりません。
しかも嬉しいのは、不況下でも売るための衝動買いを紹介している点です。経済が悪い時には悪いなりの売り方があるわけで、本書ではまさにその点を解説しています。
「写真集・画集で見られていた『ジャケ買い』が、実用的なビジネス書や古典にまで広がってい」るという話、ダイハツが高級ホテルのスイーツとコーヒーをふるまいながら接客したら、売上が1・5倍になったという話。
すべての業種に適用可能なわけではありませんが、効果があったコンセプト作りやイベント、お店の成功事例が紹介されており、重宝します。
とくに店舗経営をやっている人、店舗で接客をしている人には、おすすめします。ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間は、情報がある一定量であれば、解釈して選択する気持ちになりますが、あり過ぎると情報を受け取って考えること自体が面倒になります
書店においても、写真集・画集で見られていた「ジャケ買い」が、実用的なビジネス書や古典にまで広がっています
安心感を持って来店してもらう方法として最も簡単な方法が、路上に置く移動式小型看板、「メッセージスタンド」です
興味深い取り組みをご紹介します。自動車メーカーのダイハツが、数年前から実施している「カフェプロジェクト」です。高級ホテルのスイーツとコーヒー等の飲み物をふるまいながら、接客を行います。通常は来店したときにはじめてこのようなサービスを実施していることがわかるので来店誘引には効果がないのですが、このサービスをお店の前の看板、ネット、チラシ、テレビ等で幅広く告知することで、お客様を来店に結びつけています。この取り組みで、ダイハツは来店客を1・5倍に伸ばしました
付加価値商品を売るお店の場合、プレゼントからも価値を感じさせる必要があるので、低単価カテゴリーの高級品が最適
野菜室、冷凍室の引き出しを全開できるようにしたのです。それにより、冷蔵庫内の死角をなくしました。たかが10センチですが、毎日使う主婦にとってアピール度満点です。成熟市場では、このような一見地味なひと工夫が競合商品との差別化ポイントとなり、大きな共感を得ることにつながります
特定分野の専門家からお墨つきをもらうことで、お客様の共感を得ることができます
最近の景気後退や物価高による買い控えで、以前より長期間使えるかが、商品選択の基準として重要視されるようになっています
◆2008年現在の旬の切り口
1.安心・安全 2.環境・エコ 3.将来の不安 4.物価上昇 5.ちょっとした贅沢 6.本質回帰 7.失敗回避
通常のディスプレイは、商品と販促ツールで構成されますが、異質な小物をディスプレイに活用することで、アイキャッチ効果を狙います
同年代の実感トークは共感を引き起こし、情報伝達力が高まります
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『衝動買いしてもらう21の法則』齋藤孝太・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844370472
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◆目次◆
はじめに
第1章 衝動買いマーケティング
第2章 衝動的にお店に来てもらう
第3章 衝動を与える商品を揃える
第4章 価格でお客様の心を動かす
第5章 売り場づくりで衝動買いを促す
第6章 お客様の気持ちをその場で変える
第7章 衝動買いしやすい場面をつくる
第8章 固定客に育成する
第9章 現場力を上げる
おわりに
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