【年商100億社長の「任せる」しくみ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756912311
本日の一冊は、札幌を拠点に50事業、年商120億円のグループ企業を率いる著者が、部下に任せるノウハウを説いた一冊。
多くの社長の憧れである、「やる気のある部下に任せ、自分はゆっくりと戦略を練り、新規事業をバンバン立ち上げる」そんなスタイルを実現する方法を説いた、画期的な内容です。
いきなり100億というと、イメージがわかない人が多いと思いますが、著者が説く100億円のイメージは、自分がイメージできる規模のビジネスが複数あって、100億円を構成しているというもの。
つまり、実感できるのが年商1億円なら、同等の規模の事業が100個あれば、年商100億円を達成できる。
ただ、そのためにはリーダーを育て、任せることが必要なのです。
では、具体的にどうやって任せるのか。
本書では、これまで人に任せることが苦手だったリーダーのために、任せる仕組みづくりから、感情面のコントロールまで、詳しく書かています。
一番参考になるのは7章ですが、細かくなるので、赤ペンチェックではあえて書きませんが、経営計画、人員基準、成果分配システムなど、経営規模を拡大するためのごくごくまっとうな考え方が書かれています。
「ワンマン」→「任せる」→「巻き込む」→「丸投げする」までのステップを実現したい方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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部下は一生懸命やるだけの上司に対して、もっと上司らしく、やるべきことをやってほしい。もっと成果を出して会社を良い方にリードしてほしい。そう考えています
◆チームメンバーを管理職に育てるための責任事項
1.業績責任(計画の立案、利益を管理)
2.部下育成責任(採用、教育、人事、ビジョンを共有するなど)
3.報告責任(上位者に業績と情報発信)
4.業務開発責任(新商品、新規事業開発)
5.構造改善提案責任(ルール・仕組みを変える)
◆感情的に怒りそうになった時のノウハウ ※一部紹介
・とりあえずトイレに行き席を外す
・大きく考える
「なぜこのようなちっちゃなことで自分の心がかき乱されなくてはいけないのか? 私の心を揺さぶる権限を君に与えていないよ」と思うようにする
「じゃあ、この失敗を10倍得する歴史的出来事にするにはどうしたらいいのだろうか?」と会議のテーマに取り上げるぐらいの気持ちでいきましょう
私の好きなリーダーシップは「自分の夢に他人を参加させる」というものです(中略)その場合、夢は小さいものではいけません。夢が大きくて、共感、納得できるものでないと乗りこみたくないですね
プロジェクトの成功のポイントは、その分野で一番優秀な人材を投入すること
私たちは経験した規模のビジネスのつくり方はわかるのですが、経験しない規模のイメージはわかないもの
同じぐらいの人材が2人いて迷うときは、年齢が若いほうを選ぶ
◆仕事を任せるときに押さえるポイント
1.ゴール 2.目的 3.ルール 4.権限の範囲 5.報告
相手の能力がまだ低い場合、任せる仕事を細分化し少し頑張ってできそうな大きさにしてから任せる
個人のノウハウに頼らないといけないビジネスは避けたほうがいい
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『年商100億の社長が教える、丸投げチームのつくり方』山地章夫・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756912311
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◆目次◆
まえがき なぜ、リーダーは仕事を抱えてしまうのか?
第1章 リーダーの仕事とは何か?
第2章 丸投げリーダーの時間術
第3章 丸投げしたら年商100億円
第4章 丸投げチームへのステップ
第5章 部下への仕事の任せ方
第6章 マネジメントの丸投げ
第7章 システムでチームを動かす
第8章 次のビジョンを描く
あとがき
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