2008年8月6日

『成功本はムチャを言う!?』新田義治・著

【なぜ成功本で95%が挫折するのか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413042093

本日の一冊は、21年間の小学校教員ののち、出版社の取締役を経て独立、現在はライフ&ビジネスコーチとして活躍する著者が、成功本の勘違いと正しい使い方を論じた一冊。

人間には大きく分けて4つのパーソナリティがあることを指摘し、それぞれの傾向にあったやり方を採用することが成功への道、と説いたいかにもコーチらしい内容です。

成功者の下積み時代を参考にすること、スモールステップを作っても達成期限は均等に割り振らないこと、人脈を作りたければ得手を
掘り下げて相手に貢献することなど、成功本を安直に信じて挫折する人が陥りがちなミスをふまえ、現実的なアドバイスをしています。

なかでも注目なのは、「成功本、『八つの成功ノウハウ』に物申す」と題した第2章。

「目標を明確にする」「好きな仕事をする」「人に感謝する」などといった成功本にありがちなノウハウを、そのままでは使えないことを指摘し、それを自分なりにアレンジするコツを伝授しています。

本を鵜呑みにしてそのまま実践する人がどれほどいるのかはわかりませんが、応用力のない方には、参考になる一冊と言えるでしょう。

巷に出回っている成功本を正しく読むために、チェックしておきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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成功本の著者たちは尊敬に値する凄い人たちではあるけれど、うまくできない人たちの心理に関しては、うとい人が少なくない

世の中は、数値目標や、困難な目標を立てることでがんばれる人ばかりではありません。(数値)目標を立てると、かえってうまくいかなくなる、やる気がしぼんでしまう、という人たちがかなりいるのです

「富める人がその富を自慢しているとしても、かれがその富をどんなふうに使うかということが判るまではかれをほめてはならない」
(ソクラテス)

「高い数値目標」がすべての人のモチベーション向上に結びつかないのは、それが多くの人にとっては外的動機づけであり、内面的な満足を得るものではないからです

◆パーソナリティの4つの傾向
1.目標達成的傾向――行動を重視する傾向が強い人
2.親和的傾向――調和することを重視する傾向が強い人
3.献身的傾向――愛し愛されることを重視する傾向が強い人
4.評価的傾向――考えることを重視する傾向が強い人

成功者が下積み時代にどんなことを考え、どんな行動をしていたのかを参考にすることが重要

よくある間違いが、スモールステップを作まではいいものの、目標の達成期限までを均等に割り振ることです

成功するには、「欲しい人に、欲しいものを、欲しがるタイミングで、提供する」ことです

人間というのは、成功者であっても、自己評価は甘くなるもの

「いい人と付き合う」「人脈を広げる」第一歩は、「相手にとって」価値がある自分になることで、そうすることではじめて、いい人脈が広がっていくものです

「自分を心の底からやる気にさせる価値観」を理解しておくことが、成功するための目標を設定するうえで非常に重要

いい人脈は「GIVE&MAKE」で作る

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『成功本はムチャを言う!?』新田義治・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413042093
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◆目次◆

はじめに
第1章 なぜ「残業ゼロ」で人生力が上がるのか
第2章 「仕事力」あっての「人生力」
第3章 「残業ゼロ」の次は「バカンス」を実現せよ
第4章 「残業ゼロ」なら子育ても楽しい
第5章 人生を豊かにする人脈術・交流術
第6章 吉越流「本生」の愉しみ方

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