2008年6月16日

『相手を思いどおりに動かす超数字術』菊原智明・著

【「1分」より「55秒」を信じる理由】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894513064

本日の一冊は、前代未聞、訪問しない営業でトヨタホームで4年連続トップセールスに輝いたという著者が、数字でお客の心理を誘導するテクニックを紹介した、注目の一冊。

著者いわく、「文章や会話にうまく数字をとり入れることによって、お客様、上司、取引先などに考えを的確に伝える」ことができる。

できるビジネスマンになろうと思えば、数字なしに何かを語ることは許されないのです。

具体的にどんなテクニックが紹介されているかというと、「ナンバー1」より「ナンバー2」を使う、「2倍」より「1.2倍」「1
分」より「55秒」など。

人の心を動かすには、面倒でもきりのいい数にしない、信用されたければ数字を使うなど、ビジネスを円滑に進める上で大切な考え方がいくつも示されています。

本書に書かれている文例、会話例は、いずれも心理法則に基づいたものであり、それなりに効果のあるものが含まれています。

限定○○など、既に使い古された感のあるものも見られますが、正しいフレーズの使い方を学ぶことで、一定の効果が得られると思われます。

文章を書いてモノやサービスを売る仕事の方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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明確に次の日程と目的がいえるのと「何となく月末」というのでは
上司の印象は大違い

お客様はチラシや定型文の挨拶文はみませんが、担当者が個々につ
くった手紙は意外に読む

「300、30、30」と同じ「3」という数字を並べてトータル感を出し
た方がお客様にはスッと入りやすい

数字の羅列の下に重要なキーワードを入れる(中略)重要なキーワ
ードとはその手紙でお客様に一番伝えたいことです

具体的な数字は自分自身を動かしてくれるエンジンになる

読みやすいレターは5~6行に1度改行されています

文字を読むことがつらくなってくる世代(60代~)にはゴシックがいい

数字の部分を手書きにしてインパクトをあたえるという方法もあります

数字の割合が50%に近づくととたんに読みづらくなる

「2000万円ちょうどというのが、何だか信用できなかったんです」

事例は2つがいい

「土地選び3つのポイント」では物足りない

根拠のある数字とともにプラスの言葉がけをする。その数字によっ
てお客様は安心するものです

限定には裏付けとなる理由が大切

期間の限定性を感じないと、そう簡単には動いてくれない

『50部用意しましたが……残り○部です』というよりは、『○○の
事例集を10部用意しています』『先着20名の方にお送りします』と
いうようにシンプルな方がいい結果になる

「2倍」は使わず「1・2倍」で説得力を持たせる

比較する対象物をライバル社ではなくお客様が日常使っているもの
やイメージがわきやすいものにしてみる

経験上一番いい数字は「3」

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『相手を思いどおりに動かす超数字術』菊原智明・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894513064
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◆目次◆

はじめに
Prologue 人は数字で判断している
Chapter1 『数字』があなたを強力にサポートしてくれる
Chapter2 デザイン数字が反応を上げる!
Chapter3 数字でリアル感を出す!
Chapter4 限定性で顧客は数字に依存する
Chapter5 まだ誰も知らない秘密の数字術
Chapter6 実践する前に知っておくべき数字活用の注意点

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